VISAデビットとは、銀行の口座から即時引き落としで支払える「デビットカード(大抵のキャッシュカードには付いている機能)」に、VISAのブランドが付いたもの。クレジットカードというよりは、銀行のキャッシュカードに近い存在。キャッシュカード一体型のものもあり。
VISAの加盟店でデビットカードが使える
通常のデビットカード(J-Debit)は
使えるところがそんなに多いわけじゃない。大手の小売店とかなら普通に使えるけど。使い方は、キャッシュカードをレジで出すだけ。あとは、暗証番号を入れれば、銀行口座から即時引き落としで支払いができるというもの。
VISAブランドが付いてこうなった
VISAの加盟店でも、デビットカード(銀行口座から即時引き落とし)ができるようになったというわけ。
ネットショップでもデビットカード
通常のデビットカード(J-debit)は、アマゾンや楽天などのネットショップで使えないのが難点。ところが、VISAのマークが付いたVISAデビットなら、VISAのマークがあるネットショップで、デビットカード支払いができる。
海外でもデビットカードが使える
VISAデビットカードは、VISAの加盟店なら基本的にどこでも使えるので、海外でもデビットカードとして使うことができる。
クレカが作れない人でもVISAが持てる
審査というものがない
VISAデビットを発行している銀行に口座を持っているか、作る。口座があれば、VISAデビットの申し込みをするだけ。口座を作るときに一緒に申し込みも可能。クレジットカードとはそもそも仕組みが違うので、審査なんてない。だって、デビットカードなんだし。
高校生でも作れるVISAカード
クレジットカードは、高校生は作れないのが基本。でも、VISAデビットなら、基本的に15歳以上なら作れる。なので、高校生でもVISAカードを持つことができる。クレジットカードじゃないけど。
特殊な収入で生活している人でもVISAカード
なかなかクレジットカードを発行してもらえない「アフィリエイター」とか「デイトレーダー」なんかでも、VISAカードを持つことができる。VISAが使えれば、ネットショッピングとかかなり便利になるので、クレジットカードを作れない人には、これはなかなかのメリット。
現金よりも安全性は高い
不正利用は保証してくれる
「あれ?使ってないはずなのに、VISAデビットが使われている!」
こんな世の中なので、いつかそんな被害に合うかもしれない。VISAデビットは、発行している銀行によるけど、こういう「不正利用」は、申告すれば何とかしてくれるのが基本。
現金は、なくしたら返ってこない
しかし、VISAデビットなら、勝手に誰かに使われても、取り戻すことができる。保証はしてくれるけど、紛失とかしないことに越したことはない。心臓に悪いので。
ショッピング保険が付いているものも
VISAデビットには、だいたい「ショッピング保険」が付いている。これは、VISAデビットで買った商品が、事故で破損した場合などに、保険金が出る保険。使うのは現金感覚なのに、現金にはない安心感がある。
キャッシュバックやポイント還元
利用金額に応じてキャッシュバック
三菱東京UFJのような大手銀行のVISAデビットなんかはだいたいこれ。利用額に応じて、定期的にキャッシュバックしてくれるシステム。現金よりはお得。
楽天銀行のJCBデビットや、住信SBIネット銀行のVISAデビットなら、一般的なクレジットカードよりも還元率が高い。一般的なクレジットカードの還元率は0.5%だが、楽天のJCBデビットは1%、住信SBIネット銀行のVISAデビットは0.6%だ。
ポイント還元のVISAデビット
楽天銀行のVISAデビットあたりはこのタイプ。その他、ポイント還元式のVISAデビットは何種類かある。
海外旅行にちょっと便利
現地通貨が引き出せる
VISAデビットは、海外でも使えるだけじゃなくて、「現地通貨を引き出せる」というメリットも。
VISAの優待が受けられる
VISAカードを持っていると受けられるVISA加盟店などでの優待サービス。VISAデビットでも、これは対象。
VISAデビットのデメリット
お金がないときは役に立たない
VISAのマークが付いていても、結局は「デビットカード」だから、銀行口座にお金が入っていないと何の役にも立たない。お金がない時に急に病院に行かないといけないときなんかは、クレジットカードのように「手助け」をしてくれるわけではない。
分割もボーナス払いもない
デビットカードなので、クレジットカードのような「支払い方法の充実」は、当然ながらない。
ラウンジサービスとかいろいろ
クレジットカードによっては付いてる「空港のラウンジが無料で使えますよ」というサービス。VISAデビットには、これがない模様。その他、クレジットカードによってはある「航空便遅延保険」なんかも付帯されない傾向。
クレジットカード嫌いな方にはいいもの
VISAデビットは、クレジットカード嫌いの方でも使いやすいVISAカード。クレジットカードみたいにいろいろなサービスがあるわけではないが、現金感覚で使えるのが最大の強み。
VISAデビットとクレジットカードの違い
そもそも仕組みが全然違う
クレジットカードは、カード会社が自分の代わりにお店に代金を支払ってくれて(お金を貸してくれて)、後で代金を請求されるという仕組み。銀行から直接お金が支払われるわけじゃない。カード会社が間に入る。
一方、VISAデビットカードは、先ほども書いたように、銀行口座から即時引き落としのデビットカード。仕組みが全然違う。VISAが付いてると紛らわしいかもしれないが。
旅行傷害保険とか付かない
クレジットカードには付いていることが多い「旅行傷害保険」。僕が調べた範囲では、これが付帯されるVISAデビットカードはなかった。
【追記】
みずほのJCBデビットには、国内外旅行傷害保険の付帯を確認。
VISAデビットの大きなメリットと言われるもの
お金の管理がしやすい?
銀行口座から即時引き落としなので、残高以上の買い物はできないVISAデビット。デビットカードなので、クレジットカードほど使いすぎないとも言われる。
でも、思う。「そんなの、自分次第」だって。クレジットカードでも上手くやりくりする人はいるし、現金のほうが管理しやすいと言われても、上手く使えない人はお金を上手く使えないし。
とは言え、VISAデビットはおすすめ
すぐに口座の残高が動くし、現金よりもお得で便利なサービスもあるので、「クレジットカードが嫌い!でも、VISAとかないと不便!」という方には、メリットが多いので、かなりおすすめ。
ポイント還元あたりをもっと欲しい方は、クレジットカードのほうがニーズに合っているかも。
JCBデビットというものもある
JCBデビットカードってどんなもの?
基本的にVISAデビットと一緒。JCBマークが付いたデビットカード。VISAのブランドがJCBになっているだけ。
デビットなので、口座から即時引き落としで支払いができるシステム。
JCBマークのあるところなら、ネットショッピングでも使える
VISAデビットは、VISAの加盟店。JCBデビットなら、JCBマークのあるサイトなら、ネットショッピングでも利用可能。
VISAデビットのほうがまだまだ優勢かな
取り扱い銀行の数と種類からして、VISAデビットのほうがまだまだ優勢。日本だと、JCB加盟店よりもVISA加盟店のほうが多いみたいだし。
ちなみに、クレジットカードの方が還元率が高いカードは見つけやすい。