投資をやっていると迷うことの一つが、「投資と貯金の割合」です。当然、貯金の何割かを投資に回すことになるんですけど、「最適なバランスはどれくらいか?」「比率はどれくらいがベストか?」に結構悩むと思います。
お金を投資に回すとなると、それなりのリスクにさらすことになりますよね。つまり、損失が出る危険があるということ。大事な資産、せっかく貯めたお金を失う可能性があるということ。
投資は、お金を増やす可能性を秘めたものですけど、リスクもある。大事な資産を適切に運用するためにも、投資と貯金の割合・バランスはしっかり考えておきたいところです。
貯金と投資の割合。バランスを考えてみる
投資の割合を大きくするとどうなるのか
投資をすると必ずと言っていいほど通る道。
「もっとたくさん買っておけば良かった・・・」「もっとたくさん預けておけばよかった・・・」
あなたにもこんな経験ありませんか?僕はしょっちゅう思ってます。人間の欲望は無限大なので、投資で利益が出たときに、こんなことを考えるわけです。
投資の割合を大きくすれば、儲けが出たときに、より多くの利益をその手にすることができるってわけです。
貯金の割合を大きくするとどうなるのか
投資の割合を大きくすると、利益が出たときに、投資の恩恵を最大に受けることができる。ですが、もちろん逆効果のときもありますよね。
今度は、「こんなに買わなきゃ良かった・・・」と思うときもあるわけです。そう、損失が出たとき。
いつも利益が出れば、そんなに嬉しいことはないのが投資。ですけど、そう上手くいかないのも投資ってもの。貯金の割合を大きくしておくと、損失が出たときに、被害を少なめにすることができるわけです。
投資と貯金のバランスの考察
投資7:貯金3くらいの比率
これは、結構ガッツリ目の割合です。7割もの資産をリスクにさらしていることになるので、何かあったときは結構大変。その代わりに、利益が出たときの恩恵は大きい。
更に、「投資9」とか「投資10」にするという手もありますけど、プロの投資家でもない限り、あんまりおすすめはできないんですよね。何に投資するかにもよりますけど。
投資5:貯金5くらいの比率
半々。ハーフ&ハーフ。もしかしたら、大事な貯金が半分なくなるかもしれない。利益が出たときは、それなりに恩恵を受けられる。
投資3:貯金7くらいの比率
割と安全な割合。投資の効果は薄れるけど、資産の大半を安全な「貯金」に回しているので、「投資のせいで資産をなくした!最悪だ!」ということにはなりにくい。
ちなみに、初心者は「投資1:貯金9」くらいで始めてもいいと思います。
投資の扱い方を考えてみよう
投資は余裕資金でやるほうがいい?
こういうことはよく言われます。これは、僕も同感。投資って、資産を失う可能性があるんですよ。だから、「最悪、なくなってもいい金額」でやったほうが、生活が脅かされないし、冷静に判断できるのでいいと思うんです。
貯金の大半を投資に回すとこれに困る
投資に回したお金は、基本的に現金化するのに数日くらい掛かります。つまり、「今すぐにまとまったお金が欲しい!」という状況になったとき、貯金の大半を投資に回していると、困るんですよ。
それに、投資を途中で引き上げてしまうのは、投資戦略的にもよくないですし。
何に投資するのかも大きな問題
投資対象は結構な問題。リスクの大きいデリバティブ取引なんかは、資金の一部だけでやったほうがいいという意見もあります。
要は、投機的なことをするなら、本当に「遊び金」でやれってことですね。これは、デリバティブじゃなくても同じ。株の投機的取引みたいな。
逆に、国債のような「安全な投資」なら、投資の割合を大きくしても、そこまで危険性は大きくならないわけです。
貯金しておいたほうが利回りがいい場合もある
投資は、何が起こるかわかりません。時期によっては、定期預金のほうが利回りがいいってこともあるんです。
投資をやっていればお金を増やせるか?っていうと、そうじゃないときもあるんです。それに、長年やっているから上手くなるってものでもないですし、「投資」に対して、そこまで夢を見ないほうがいいんですよ、実際。
一度利益を出したくらいで、「オレ、才能あるじゃん!」なんて勘違いしないで、勉強は続けたほうがいいです、絶対。
投資と貯金の割合をコントロールする方法
僕の場合の話。やっているのは、株式投資。使っているのは、SBI証券。SBI証券は、「住信SBIネット銀行」と連携できるので、貯金と投資資金をSBIで管理してしまえば、割合はコントロールしやすくなるはず
バランスの取れた投資と貯金の割合を
ベンジャミン・グレアムのような「賢明な投資家」クラスになると、相場の動きとか見ながら、「勝つ確率が高いときは投資の割合を大きくすし、勝てそうにないときは貯金の割合を大きくする」みたいな戦略も取り始める。
最適な割合というのは、もしかしたらその時によって変わるものなのかもしれませんね。
リスクが怖いって方は、貯金の比率を常に大目にしておいたほうがいいでしょうけど。これから何が起こるかなんて、起こってみないとわかりませんし。