僕が今まで読んだ中で面白かった小説をまとめてみる。ジャンル的には、ミステリー小説、ビジネス小説、恋愛小説が多め。
おすすめのミステリー小説まとめ
模倣犯 - 宮部みゆき
全部で5巻まである長編ミステリー小説
一冊一冊がそこそこ分厚いミステリー諸説。全部で5巻まである。かなり長い。しかしながら、飽きずに最後まで読み切れる面白い小説だった。
話としては、少年がある物をゴミ箱から見付けるところから始まり、犯人が追い詰められていく様が描かれている。
いろんな人物の視点で描かれている
これだけ長編だと、登場人物がたくさん出てくる。主人公は、たぶん少年。その他、いろんな人が出てくる。犯人目線で描かれているところも多い。
終わったときの爽快感は良かった
最後のほうになると、バラバラだった登場人物がどんどん近いステージに集まってきて、結末を迎える。長いのもあったと思うけど、終わったときの爽快感はなかなか良かった。
火車 - 宮部みゆき
宮部みゆきの傑作らしい
一時期、宮部みゆきさんの小説にハマっていた。この小説は、評判が良かったから読んだ気がする。確かに、面白かった。
失踪した人を探す物語
失踪した人を探すうちに、いろんな謎が解明されていく話。「入れ替わり」的な話。
さよならの代わりに - 貫井徳郎
タイムスリップ系ミステリー
主人公は、売れない劇団員の青年。タイムスリップ系ミステリーだけど、主人公はタイムスリップしない。劇団の中で起こった事件を、ヒロインと共に解決しようと奔走する話。
ヒロインがタイムスリップしてくる
タイムスリップしてくるのは、ヒロイン。タイムスリップものだけあって、若干のツッコミどころはある。でも、やっぱりタイムスリップ系は面白い。恋愛っぽい要素も結構ある。
切ない要素がやばかった
結末は、かなり切ない。この小説の不思議なところは、読み終わると、また最初から読み直したくなるところ。本当に切ない。あんまり書くとネタバレになるので、この辺で。若い男性にはおすすめ。
その女アレックス - ピエール・ルメートル
友達におすすめされて読んだけど
最初はダラダラ読んでた。「アレックス」という女性が誘拐されるところから始まる。小さいおじさんの刑事も出てくる。謎が解けてくると、「マジか!」という風になった。
結末がかなり意外すぎる
ミステリー小説の結末としては、かなり意外。犯人は途中からすぐにわかる。というか、犯人目線の描写が半分くらいだし。しかしながら、結末には驚かされた。ちょっとひねりの効いたミステリー小説。
悲しみのイレーヌ - ピエール・ルメートル
「その女アレックス」の前の話
「その女アレックス」が最初にブレイクしてしまったので、こっちを後で読む人が続出したそうな。僕の場合、友達が「その女アレックス」をおすすめしてきたらから、こっちを後で読むことになったけど。
構成に「なるほど」ってなってから
この本、目次を見ると構成がおかしい。おかしいけど、最後のほうには納得できる。「その女アレックス」で出てくる刑事が主人公の話。「アレックス」のほうで何回か名前が出てくる、主人公の妻の話。
読んだ後はテンション下がった。後味悪い
これほど後味が悪く、読んだ後にテンションが下がる小説はなかなかない。物語的には面白いんだけど、終わり方がえげつない。残酷描写も地味に多い。面白いんだけど。
13階段 - 高野和明
昔読んだ本だけど、そこそこ記憶に残ってる
ちゃっかり映画化もされてた小説。中学生くらいのときに読んだからそこまで覚えてないけど、最後のほうは面白すぎて一気に読んだ記憶がある。
おすすめのビジネス小説
ハゲタカ - 真山仁
企業買収ファンドを描いた傑作
僕が一番好きな小説。投資をやっているだけあって、この手の話は面白い。企業買収の天才を描いた傑作。シリーズ化されている、人気小説。
ドラマ化と映画化もされている
NHKでドラマ化もされてるし、映画にもなっている。僕は、映画からドラマ、そして原作と、完全に逆の流れで入っていった。
ドラマもかなり面白い。「半沢直樹」にハマった人ならハマるはず。原作とドラマ・映画はかなり話が違うけど、それでもかなり面白かった。個人的には半沢さんより好き。
投資好きならハマるはず
専門用語がかなりたくさん出てくる小説。投資好きにはたまらない。
ハゲタカ2(バイアウト) - 真山仁
ハゲタカシリーズ2作目
単行本は「バイアウト」という題名で出ていた。一作目よりも話のスケールがアップする。続編も面白い。ハゲタカシリーズは、どの作品も面白い。
世界最強の軍産ファンドとの闘い
特別な技術を持った日本企業を、世界最強の軍産ファンドと主人公たちが奪い合う、ディール。面白かった。マジで面白い。一作目での重要人物がいきなり退場するのには驚いた。
レッドゾーン - 真山仁
ハゲタカシリーズ3作目。映画はこの辺の物語
映画の「ハゲタカ」はこの辺の話。映画も面白いけど、こっちのほうが好き。ドラマ・映画共に、原作とはかなり違う話にも関わらず、完成度が高くてすごい。
中国国家ファンド(CIC)との激闘
「アカマ自動車」をめぐる、中国国家ファンド(CIC)との買収合戦。この辺は映画と同じ。結末とか途中経過はかなり違う。相変わらず面白い。続いてしまうとつまらなくなるシリーズものもあるけど、ハゲタカはダントツに面白い。
グリード - 真山仁
ハゲタカシリーズ4作目
今出てるのは、ここまで。まだ完結した感じはしないので、これからも続く可能性も。というか、続いてほしい。もっと読みたい。
アメリカの夢を買い叩く
アメリカの大企業を買い叩くために動き回るのが今作。これまでの作品と同様に、とにかく面白い。
おすすめのホラー(?)小説
黒い家 - 貫井祐介
ホラーに分類されてはいるが
ミステリーのほうが近いような印象の小説。主人公は、保険会社の人間。「黒い家」を訪れてから、とんでもないトラブルに巻き込まれていく話。
幽霊は出てこないけどマジで怖い
ホラーだけど、幽霊とかの要素はゼロ。人間しか出てこない。それにも関わらず、マジで怖かった。終盤に進むにつれて、どんどん怖くなっていく。人間、マジで怖い。
終盤はハラハラドキドキ
最後のほうなんか、「13日の金曜日」みたいな感じになっていった。怖い。エレベーターを開けたらいきなりいるとか反則。面白いんだけど、夜中に読んだら怖かった。
ただ怖いだけじゃなく、メッセージ性もあるのがこの作品。映画化もされてるけど、こんなのを映像で観る勇気は、僕にはない。
おすすめの恋愛小説まとめ
天使の卵 - 村山由佳
年上の女性に恋した男子の話
学生時代に読んだのでドストライクだった記憶が。彼女がいるにも関わらず、その姉に恋してしまった青年の話。
朝まで読んで泣いた
最後は、結構泣いた。展開が急になるにつれて止まらなくなり、朝の4時くらいまで読みふけってしまった思い出の小説。
一応、続編も読んだけど
続編で「天使の梯子」というのもある。主人公が大人になってからの話。天使の梯子のほうの主人公は別にいるけど。一応読んでみたけど、そこまで印象に残らなかった。天使の卵のほうはおすすめ。
幸福な食卓 - 瀬尾まいこ
映画化もされて話題になった作品
映画化されてたけど、原作しか読んでない。基本、ハートウォーミングな物語だった記憶が。
展開が急すぎてビビった
展開が急すぎたけど、それはそれで感動的だった。正直、最後のほうの急展開がいきなりすぎて、その前の話がどんなのだったかそこまで覚えてない。
おすすめのファンタジー小説まとめ
ブレイブ・ストーリー - 宮部みゆき
アニメ映画にもなった作品
やっぱり、映画は観てない。全部で3冊分ある。主人公の少年と、もう一人の少年が別世界で冒険する話。
子供向けでもないファンタジー
ファンタジーだけど、結構深い物語だった記憶が。作者が宮部みゆきさんだけあって、なかなか面白かった。
クロスファイア - 宮部みゆき
個人的に大好きな作品
僕的に「好きな小説ベスト3」に入る傑作。表紙とタイトルに惹かれて買ったけど、本当に面白かった。
パイロキネシス(念力発火)ができる女性の話
念力で発火する能力を持った女性が主人公。念じるといろんなものを燃やせる。他の同じような超能力を持った集団も出てくる。
話的にはリアルに近い
超能力者が出てくるけど、話的にはリアル。普通の社会の中に、念力とか使える人がいる設定。謎の不審火殺人事件を追いかける刑事なんかも出てくる。
分類が分からない小説のまとめ
だから、あなたも生きぬいて - 大平光代
小説と言うか、自伝?
小学生の時に読んだ小説というか、自伝。ノンフィクション。感動するし、いろいろ大切なことを教えてくれる作品。
落ちこぼれから弁護士になった女性の話
表紙の人が主人公。静かな学生だった女の子がある日からヤンキーになって、どんどん落ちていく。あることをキッカケに弁護士を目指し、復活を遂げるというストーリーと言うか、実話。おすすめ。
博士の愛した数式 - 小川洋子
映画化もされた作品
記憶をわずかな時間しか保てない「博士」の家に、主人公が家政婦として行くことになる。その博士は、忘れても大丈夫なように、体中にメモを貼り付けている、かなり印象的な人物という設定。
ハートウォーミングな感じでした
この小説、基本的に穏やか。博士とのコミュニケーションにほっこりしたりする小説。平和だけど、いい作品だった。
これ以外にもたくさん読んだけど
宮部みゆきさんの小説ももっと読んでるし、その他の小説家の小説もたくさん読んできたはず。そのはずなのに、印象に残っている小説はこの辺。
社会人になってからそんなに小説読まなくなったせいもあるかもしれない。でも、読む気は満々なので、「この小説おすすめ!」というのがあったら、教えてほしい今日この頃。