自分に向いてる仕事なんてわからないけど、とりあえず働いている。これは、問題だと思いますか?
逆に、自分に向いてる仕事がハッキリしている人なんて、実はそんなに多くないと思いませんか?向いてる仕事がハッキリしていて、そういう仕事に就けている人となると、もっと少ないのが現状でしょう。
でも、どうせ働くなら、自分に向いてる仕事を見付けたい。能力を最大限に発揮できる仕事をしたい。
ここでは、「自分に向いてる仕事の見つけ方」というのを、じっくり解説していきます。
人によって「向いてる仕事」と「向いてない仕事は違う」
当然のことながら、人には「個性」がありますよね。個性があるから、「向いてる仕事」と「向いてない仕事」は人によって違う。
簡単な例を挙げるならば、「書くのが得意な人もいれば、話すのが得意な人もいる」というところです。
書くのが得意で、話すのが苦手な人。こういう人が、人と話すことがメインの仕事に就いても、「向いてない」ということになってしまう。その逆もしかりです。
向いてない仕事を続けることの弊害
ちなみに、さっきの「書くのが得意な人もいれば、話すのが得意な人もいる」というのは、「マネジメント」で有名なドラッカーの本からの引用です。
最近の日本では、年功序列をそこまで重視しない企業も増えてきていて、「能力があれば昇進できるという企業も少なくありません。
もし、そういう会社に勤めているときに、「自分に向いてない仕事」をしていたらどうなるか。「能力が存分に発揮されず、本当の意味での正当な評価が受けられない」と考えられますよね。
まあ、向いてる仕事をやっていても、職場環境や人間関係の不調和で上手くいかないこともあるので、ケースバイケースではあるんですけど。
向いてる仕事で能力を発揮する
営業が得意な人が、経理などの「間接部門」で働く。これでは、会社にとっては、不利益になる可能性がある。自分にも不利益になるかもしれない。経理の仕事を「苦手」と感じる場合の話。
「適材適所」なんて言われますけど、会社側は、本人の希望を重視して人材配置をすることも多いので、自分で「これ、向いてる」というのがわかっていたほうが、会社にとっても、自分にとっても利益になりやすいと考えられます。
それに、自分に向いてる仕事をしていれば、もっともっとスキルアップできるかもしれない。それなのに、「向いてない」と感じる仕事でウダウダしているのは、正に「時間の無駄」になってしまう可能性が高いというところです。
自分に向いてる仕事の見つけ方、探し方
視野を広げてみる
自分が持っている「視野」って、物凄く狭いです。自分でも「マジか!」って思ってしまうくらいの狭さです。マジで。
自分が「仕事と言えばこれ!」と思っている仕事ってありませんか?それ、かなり狭い視野です。本当に。
世の中には、物凄く多くの仕事がある。自分が知っているのなんて、ほんの一握り。確かに、専門的な資格を持っていないとできない仕事なんかもありますけど、資格は取ればいいだけの話なので、そういう仕事も含めると、選択肢は実に多い。本当は。
未経験でもできる仕事には限りがある
とは言え、未経験でもできる仕事には限りがあるのが現実。新卒なら何なく入れる会社でも、未経験の中途採用が難しい場合もちらほら。方向転換は意外と勇気のいる決断というわけです。
未経験でもできる仕事の中から「自分に向いてる仕事」と巡り会えるのなら、転職をしてみたいところですが、そうとも限らないので、足踏みする。リスクが怖いのは、人間として当然。
自分に向いてる仕事はこうして見つける
唐突ですが、「自分に向いてる仕事の見つけ方」の結論を書きます。本当にシンプルです。でも、実現が難しい場合もあります。それは、
「いろんな仕事、職業を経験すること」
これだけです。シンプルでしょう?
「百聞は一見にしかず」なんてよく言ったもので、仕事、職業というのは、「やってみないと実際のところはわからない」というものなんですよ。
それも、「職業体験」みたいに甘いものだと、実際のところなんて全然わからない。実際に仕事に就いて、責任のある仕事をして、酸いも甘いも経験して、初めて「この仕事(職業)は、こういうものなんだ!」とわかってくる。
会社によっても特色が違うので、「職業」という面で判断するには、同業他社を渡り歩いてわかるものかもしれませんし。
自分に向いてる仕事を見つけるにはリスクが伴う
自分に向いてる仕事を見つけるには、「転職しまくって、いろんな仕事を経験する」という、今の日本社会とは馴染みのない働き方をしないと、なかなか難しいんです。
「自分に向いてる仕事」をするために、ここまでできる人はそんなに多くないでしょう。だって、転職に失敗して「前の会社にそのままいればよかった・・・」なんて後悔はしたくないはずですから。
自分に向いてる仕事は、経験からわかってくるもの。それでも諦めきれない方は、転職サイトをひたすら眺めてイメージを膨らませたり、転職エージェントに相談に行ってみたり、異業種交流会でいろんな業界の人と接点を持ったりして、視野を広げることから始めてはいかがでしょうか。
興味のある分野を追求して、資格を取ってみる
会計の仕事が得意なら、思い切って税理士や公認会計士の資格を取ってみるとか(難しいけど)、中小企業診断士の資格を取って、コンサルティングに足を踏み入れてみるとか、選択肢は幅広い。
投資が得意なら、ファイナンシャルプランナーの資格一級までを取ってみるとか、証券アナリストの資格を取ってみるとか。
誰でも取れるような資格には価値がほとんどありませんけど、ガッツリ勉強しないと取れない資格には、価値があることが多いです。
まずは、自分が「これ向いてる!」と思う分野を追求し、関連した資格を見つけて、その資格を取ればどんな仕事ができるか調べてみる。そういう「仕事になるかわからないけど、得意分野を延長してみる」という考え方も、悪くない。
資格が全てじゃありませんけど、資格を持つことで選択肢が増える場合もあるので、自分なりの選択肢を地道に探り出してみることです。
※以下、仕事の探し方をまとめてみました
人材紹介会社(転職エージェント)を使った探し方
自分に担当者がついて、サポートしてくれる
転職サイトはネット上で完結しますけど、転職エージェントでは実際にエージェントに足を運び、担当者と会って活動していきます。
ハローワークと似ていますけど、ハローワークとは雰囲気がかなり違います。そもそも、転職エージェントは民間企業ですし。
転職エージェントでできること
仕事の探し方の相談ができたり、求人の紹介をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の作り方を指導してくれたり、面接の練習をしてくれたり、アフターフォローをしてくれたり、会社への推薦をしてくれたりと、とにかくいろいろやってくれます。
しかも、無料で。
それぞれの転職エージェントでしか持っていない求人がある場合もあるので、その辺のメリットもあります。
転職エージェントで仕事を探すデメリット
転職エージェントのビジネスモデルは、「登録者が無事に就職出来たら、その年収の3分の1程の報酬を受け取る」というもの。なので、仕事探しで利用するのは無料。
そういうビジネスモデルなので、「希望の仕事ではなく、年収の高い仕事を紹介される場合がある」という話も聞きます。
また、「地方だと、拠点がない!」という問題も。転職エージェントの拠点は、都会のほうに集中してます。
東京だと問題ないんですけど、そうじゃない場合は、「このエージェントは、うちの近くに拠点あるのか?」を調べてから登録したほうがいいです。
ハローワークで仕事を探す
ハローワークは何をするところか
ハローワーク。別名、公共職業安定所。
ハローワークでできるのは、仕事探しや仕事探しの相談から、雇用保険の手続きまで。失業給付や再就職手当が貰えるので、失業したらとりあえず行く場所。
職員が仕事探しの相談に乗ってくれるので、一人で仕事探しをするのが不安な場合も、行っておきたい場所。「初めてなので、不安です」などと言えば、割と丁寧に教えてくれます。
ハローワークでの仕事探し
基本、ハローワーク内のパソコンを使って求人の検索をし、気になった求人があったら職員に相談する。そんな感じの流れ。
ハローワークのほうから、「こういう仕事あるんだけど、どう?」と言ってくる場合もあります。
正社員以外の仕事も探せる
ハローワークの求人には、非正規雇用の求人もあります。「正社員じゃなくてもいいから、とりあえず仕事をしたい!}という場合でも、安心して利用することが可能です。
ハローワークは何故か評判が良くない
ネット上で検索すると、「ハローワークがおすすめできない!」という記述が多いです(ワイズクラウドでも、過去にそんなこと書いてますが・・・)。
よくよく考えると、「その人、本当にハローワークでしっかり仕事探ししたのかな?」という疑問も出てくるので、個人的には、「使ってみて確かめたほうがいいよ」というアドバイスをする方向に落ち着きました。
担当者との相性や、応募した希望の良し悪しなんかは、運が絡んでいることが容易に想像できるので。
転職サイトを使って自分で仕事探し
自分で仕事探しをしたい方向け
誰にも頼らず、自分で履歴書や職務経歴書を作り、自分で応募していくのが、転職サイトを使った仕事探しです(ハローワークや、後述の転職エージェントを使って書類の書き方を学んでくる方法もありますが)。
職務経歴書作りが何よりも大事
書類選考をガンガン通過させないと、面接まで行けません。転職サイトでは、最初に職務経歴などをガッツリ入力するように求められます。
これ、面倒臭がらないで、テンプレなどを見ながらしっかり書きましょう。応募を受け付けている会社側からすれば、そこしかあなたという人間を判断する材料がないんですから。
やってみたい仕事にガンガン応募する
職務経歴をしっかり作りこんだら、応募したい求人をひたすら探して、ひたする応募しまくります。書類選考が何とかなったら、面接日程の相談が来るので、調整して、面接に行きます。
とにかく、書類選考で落ちたくらいでへこまないことです。お互い顔が見えないので、その状態での判断なんて、どこまで正しいか疑問じゃないですか。
派遣の仕事を探す
派遣でもかまわないのなら
雇用される会社と働く会社が違うのが派遣。雇用期間が定められているのが基本なので、「正社員よりも安定していない」と言われます(正社員は、雇用期間という概念がない)。
・パートとアルバイトと派遣と契約社員と正社員の違いを簡単に解説
派遣の仕事の探し方
いきなり派遣会社に登録するのもありですが、仕事も抱えていない場合もあるので、派遣の求人サイトを使い、仕事から探すのが基本。
簡単な面談だけで仕事がスタートできることが多いので、仕事の探したとしては、かなり楽な部類に入るかと。
派遣として働くメリットとデメリット
基本、アルバイトよりも時給が高いです。あと、副業が基本的にオッケーです。
仕事内容的には、正社員並みに大変な仕事をする場合も。仕事によっては、残業がかなり多い場合もあります。
また、やってみればわかりますけど、派遣会社と派遣先との間で板挟みにされ、窮屈な思いをすることもあります。
派遣から正社員になれるのか?
これは、ケースバイケース。「優秀な派遣は、直接雇用する」という方針を持っている会社も中にはあります。
社員登用試験をパスすれば直接雇用とか。ちなみに、直接雇用でも、いきなり正社員じゃなくて、契約社員からというケースもあります。
紹介予定派遣というのもあるけれど
数か月派遣として働いた後、双方の合意があれば直接雇用する予定になっている。それが紹介予定派遣。求人の欄に「紹介予定派遣」と書いてあれば、それです。
ただし、正社員への登用はほとんどなく、契約社員として雇用されることが多いらしい(派遣会社の人が言ってた)。
知り合いから紹介してもらう
これまでの人脈が仕事をくれる?
「知り合いからの紹介で仕事見付けた」という人も少なからずいるので、自分の人脈に頼ってみるというのも、立派な仕事の探し方になる模様。
気になる会社のサイトから直接応募
気になる会社の「採用情報」を見てみる
「ここに入りたい!」というのが決まっているのなら、その会社のサイトに行って、「採用情報」を見てみればいいです。募集していれば、その旨が書いてありますから。
熱意が伝わりやすい??
転職サイトで乱射している人よりも、もしかしたらそういうこともあるかもしれません。あくまでも、可能性の話。
それでも「自分に向いてる仕事」を見つけたいですか?
仕事に、そこまで多くを求めてはいけない。もしかしたら、それが正しいのかもしれません。それでも向いてる仕事をやりたいのなら、リスクを承知でチャレンジしてみる。
転職とまではいかなくても、「週末起業」とかで自分なりにビジネスを展開していくのも面白い。週末起業では、できる範囲が限られてきますけどね。
自分に向いてる仕事見つけるのは、そう簡単じゃない。それでも、「自分に向いてる仕事」を探しに行きますか?