株なんて、元々儲かるものじゃないんですよ。統計データによると、株式投資をやっている個人投資の平均損益はマイナスの結果。つまり、統計的に見ると、「株は損をするもの」ということです。
それなのに、たまに利益が出てしまう。だから、やめたいのにやめられない。パチンコや競馬と、同じような心理が働いてしまうわけなんです。
やり方がダメなのか?銘柄選びが上手くいってないのか?
そんなことを考えるのはやめましょう。どうせ、あなたは株じゃ稼げないんです。稼げないのなら、株にお金を使うのは、無駄遣いでしかないってことなんですよ。
株式市場に参加すると「敗者のゲーム」に巻き込まれる
ここで、一つの本を紹介。タイトルは「敗者のゲーム」。株を始める前に必ず読んでおいたほうがいい本。多くの個人投資家が読んでいる名著。
敗者のゲームによると、「全てのものは、やがて平均に回帰する」ということ。
つまり、どんな投資手法を取っていようとも、どんな銘柄選びをしていようとも、いつかは市場平均に回帰する。
だから、株式投資をするなら、「市場平均(日経平均とか)に負けない投資」が大事だということです。「敗者のゲーム」というのは、そういうこと。負けないことが大事。勝者になる必要はない。それが、「株式市場に参加する」ということなんです。
敗者のゲームを読んでみて
僕はウォーレン・バフェットの投資手法に憧れて、めっちゃ勉強しました。でも、この本に出会ってから、「インデックスファンドでもいいんじゃね?」と思うようにもなりましたよ。
世界最高の投資家、ウォーレン・バフェットも、「インデックスファンドを買うこと」を勧めていますからね。実は。
バフェット、ピーター・リンチ、ジョージ・ソロス、などなど。偉大な人たちはたくさんいるし、そういう人の投資手法を真似したくなるのはわかりますけど、「敗者のゲーム」の理論、世界最高の投資家の助言が、「インデックス投資をしろ!」と語りかけてくるんです。
個別株式投資をやめるキッカケに
資産運用をやめる必要はないです。資産運用は、大事なことですからね。預金金利異常の利回りを模索するのは悪いことじゃありません。
でも、損するだけの株はやめたほうがいい。どうせやるなら、インデックス投資に切り替えたほうが良いんですよ、きっと。敗者のゲームを読んでしまうと、個別に株を買うことが、何だか馬鹿馬鹿しくなっちゃいますから。
インデックス投資のほうが魅力的に見えてきますから。あとは、敗者のゲームのアドバイスに従って、少額で実験してみればいいですよ。失敗しても大丈夫なくらいの資金を使って。
それでもダメなら、おとなしく投資から撤退すればいいです。投資よりも、定期預金のほうが、確実に普通預金よりもお金を増やせますからね。
ちなみに、インデックスファンドを買うということは、間接的に株を買うことにはなるんですけど、「市場平均を買う」というのは、ちょっと意味合いが違うので、あしからず。
株をやめても、投資を続けたいのなら
この本を読んでおくことをおすすめします。マジで勉強になる、投資業界に衝撃を与えたと言われる一冊。この本、僕の中ではダントツにベスト。
この本は、統計と確率的に投資を考えている、かなり面白い一冊。「敗者のゲーム」と合わせて読むと、あなたの投資手法をガラッと変えてしまうほどの威力があります。
株をやめたいけど、投資は続けたい。そんな人には、是非とも読んでほしい。
損をする投資にメリットはありませんけど、利益を出す投資にはメリットがありますからね。そういうのを模索するのは面白い。株だけが、「投資」じゃないんですから。