前の記事でも書いたけど、株式投資を本気でやろうと思ったら、勉強すべきことはたくさんある。本気の投資家たちの本を読んでいれば一目瞭然。
ギャンブル的な「投機」ではなく、企業に出資して、新たな富の還元を受ける「投資」をやるには、企業分析とか、ポートフォリオの組み方とか、勉強することはいろいろ。
僕は株式投資を8年くらいやってるけど、本気でやりたいなら、本気で勉強してみるべきだと感じている。
僕が実際に勉強してきたのは、世界一の投資家ウォーレン・バフェットのような、「実際に成果を出している偉大な投資家」の考え方とか、銘柄選びとかが基本。その他、その手法を実現するために必要な知識を学んできた。
「成功者の真似をしろ!」とよく言われるけど、株式投資においてはそれを実践してきた感じ。誰が書いたのかよくわからない「必勝法」なんかよりも、実際に成績がいい投資家のやり方のほうに惹かれた。
勉強してみたら、そういう投資家のほうが「本質的な投資」をしていることに気が付いたし。
ここでは、「株式投資の勉強方法」を僕なりに書き綴ってみる。少しでも参考になれば幸い。
学校(セミナー)に通って株式投資の勉強をするという方法も
株式投資の勉強をセミナーでやるか
株式投資のセミナーは意外とたくさんある。その中には、やっぱり、「使えるセミナー」と「使えないセミナー」があるわけ。証券会社のセミナーにも行ったことあるけど、あんまり役に立たなかった印象が。
その他、チャートの読み方なんかを指南する、「理論的に使えない」と思われるセミナーも多数。セミナー選びはなかなか難しいけど、たまにいいものもある。本を読むのが苦手な人にとっては、「良質なセミナー」を探すのもいい勉強方法かもしれない。
信頼できる「ファイナンシャルアカデミー」
人気のお金のセミナーを無料開催したりもしている「ファイナンシャルアカデミー」。ここはある程度信頼できると個人的に感じている。そんなファイナンシャルアカデミーが開催している「株式投資の学校」というセミナーを紹介しておく。
まずは無料体験に行って感触を確かめるべし
無料体験学習会は東京と大阪で月に何回も開催されている。セミナーは、行ってみないとどんな感じなのかサッパリわからないという欠点がある。無駄にお金を払う前に、体験ができる良心的なセミナーもある。
基本的には本を読むことをおすすめするけど、どうしても活字が苦手な人のために紹介した次第。
株式投資の勉強をするために読んでおきたい本
先人たちの手法や考え方を学ぶには、本を読むのがベストだった。それを実現するための財務分析の知識なんかも、本で学べた。
世界最高の投資家バフェットの投資手法を学ぶ
バフェットさんの本はかなり勉強になる。実績も十分なので、説得力もある。今まで「投機」と「投資」を混同してきた人にとっては、新たな「株式投資」という世界を見ることになるはず。
株で富を築くバフェットの法則
バフェットさんの本はいろいろ出てるけど、その中で「バフェットの法則」は必読の本。株式投資で富を築いた男の投資手法や考え方を知ることができるの。
バフェットさん自身が書いた本ではないけど、かなり研究されているので、世界一の投資家なりの投資方法や銘柄選びをじっくり学ぶことが可能。
バフェットからの手紙
バフェットさんの会社の株主宛に書かれた手紙をまとめたもの。ウォーレン・バフェットの言葉をそのまま読める数少ない本。バフェットの考え方を多く学ぶことができる。具体的手法を学びたいなら、「バフェットの法則」のほうが優秀。
バフェットの法則と合わせて読むと理解しやすい。
「賢明なる投資家」で投資の本質を
バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムの本。投資と投機の違いは何なのか。投資とはどういうものなのか。銘柄はどういうふうに選べばいいのか。
バフェットとは少し違う形で教えてくれる株式投資の本質と具体的手法。「ファンダメンタルズの父」の理論はかなり勉強になる。
「株式投資の未来」が真実を教えてくれる
人間には、思い込みや妄想がある。投資するときだって、それは例外じゃない。「株式投資の未来」という本は、「実際に投資家に利益をもたらしてきたのはこんな株」というのを、統計データを交えながら教えてくれるので、「思い込み」の排除に役立つ。
世間で言われている妄想、ネットやなんかで語られている胡散臭い必勝法。そんなものよりも、ずっと役に立つのが、この本。かなりおすすめ。読むべきだと思う。
「敗者のゲーム」に学ぶ「負けない投資」
個別に株を買い、自分でポートフォリオを組んで運用するだけが株式投資じゃない。「敗者のゲーム」という本を読むと、個人投資家の限界を感じざるを得ない。
自分でポートフォリオを組んで運用しても、かなりの成績を残せるかもしれないけど、いつかは平均に回帰する。「敗者のゲーム」が教えてくれる確率的、統計的な理論は、投資家としての希望を打ち砕くもの。
企業分析とか学ぼうとしている人にも読んでほしい、敗者のゲーム理論。個別株を買う投資ではなく、これが正攻法なのかも。一般人相手に、バフェットも推奨している投資戦略を学べる。
決算書の読み方くらい知っておく
「敗者のゲーム」を読むと、大抵の人は「インデックスファンド」に流れていくはず。本当に。それくらい、「敗者のゲーム」の理論は強い。
それでも、平均に勝ちたい。バフェットのような素晴らしい成績を残したい。もっと高い利回りで資産運用したい。そういう人は、「アクティブ」にいってもいいかもしれない。勝てるかわからないけど。
本質を捉えた株式投資を身に付けたいなら、決算書の読み方くらいは知っておくべき。そして、実際に企業分析やってみるべき。競合との比較とか。
株式投資の本質を学ぶために「会社法」を知る
株式とは何なのか。株式を買うとどういうことが起こるのか。僕は、株をやっているのにこんなことも理解していなかった。だから、「株式はこういうもの」というのを知るために会社法を学んだ。ちょっとだけだけど。
会社法を学ぶと、「株式を買うとはどういうことか。株式の役割とはどういうものか」がわかるので、株式投資の本質を見直すことができた。「必勝法」のような派手さはないけど、こういう本質的なことを理解できる情報のほうがずっと価値があると思っている。
価値のある会社を探すために財務分析を学ぶ
本質を捉えた株式投資をやるには、「財務分析」が欠かせない。財務分析ができないと、価値のある会社がどれかわからないからだ。財務分析を学ぶには、財務諸表の読み方くらいわからないと無理。その後に覚えることも多い。
「財務とは何か」あたりの本を読みながら、「実際に財務分析をしていく」をひたすらやれば、自然に身に付いたけど。
「学び」と「経験」を繰り返して勉強する
知識を身に付け、現場で活かすのが一番の勉強
本を読むだけじゃ何も変わらなかったと思う。本で学んだことを、実際の株式投資に活かす。それでどうなるのかを眺めてみる。上手くいかなかったら、また学ぶ。また試す。
「どうしたらもっと結果が出るのか」を追求していれば、これが自然な流れになるはずだし、これが大事だとも思っている。
初心者ほど「少額投資に終始すべきだ」と思う理由
初心者だったときは、一万円から株を始めた。当時は、リーマンショックの後でかなりの株安だったから、一万円未満で買える銘柄もそこそこあった。一万円で買えない株でも、「単元未満株」の制度を使えば買えるものも多くなる。
初心者だからってわけでもないけど、投資の世界では何が起こるかわからないのが常識。初心者にとってはかなりショッキングなことも起きる。だから、最初は「株式投資」に慣れるために、「なくなってもいいお金」で始めるべきだと思っている。
単元未満株とは
株式は、市場で買う時に、「単元数」というものが決まっている。一株100円の株でも、「1000株単位でしか買えません」みたいな。
そういう「1000株単位じゃないと買えないよ」という株を、一株からでも買えるのが「単元未満株」という制度。取引時間が普通の取引と違ったりするのが難点。
しかし、単元未満株を使えば、「高すぎて買えない!」という株をポートフォリオに組み込むこともできるので、少額投資に向いてる。ネット証券最大手の「SBI証券」なら安定して単元未満株の取引が可能。
少額で始めて経験を積んだ後は
慣れてくると、「株を買うと、こういうことが起きる」ってのがだいたいわかってくる。それでも、未来がどうなるかは完璧にはわからないけど。
確かに、投資資金が多ければリターンが大きくなる可能性があるけど、同時にリスクも大きくなるので、あんまり株式投資にお金を突っ込むのはいかがなものかと思っている。
少額で始めて、経験を積む。これは本当に大事だと思う。その後は、どうするかは人それぞれ。僕の場合、今では貯金の3分の1くらいしか株式投資に回さないようにしている。
勉強すればするほど上手くなるのか
株式投資に限らず、投資は全般的にそうなんですけど、「不確実性」というものがある。90%上手くいく方法をやっていたとしても、初回で失敗する可能性もある、みたいな。
そういう確率的な問題もあるし、そもそも「このやり方の勝率はいくら?」なんて計算も難しいので、現実的には「勉強しても結果が付いてこない可能性もある」と認識しておくべきなのが株式投資。
無理に株式投資をやる必要はないと思っている。損をするくらいなら、ちょっとでも金利の高い定期預金にお金を預けておいたほうが「賢明な判断」ということになってしまうからだ。