「バフェットの投資手法」に影響されて、一時期はバリュー投資にハマっていた僕。というか、株式投資経験の中で、ほとんどバリュー投資しかやってきませんでした。手法もお肌に合ってましたし、結果にも満足してたので。
ところが、「ハゲタカ」というドラマと小説にハマり、「ハゲタカ的投資手法も面白いな!」と感じ、そこからスタイルを変えた僕。もともと影響されやすい体質。
そんな僕がやっている逆張り投資のの手法を、余すところなく公開。あんまり参考にしないでね。
そもそも「逆張り投資」とは
「逆張り」があれば、「順張り」もあるわけですよ。空売りではなく、「株を買ってから売る」というスタイルの場合、両者の違いはこんな感じです。
逆張り⇒株価が下落傾向にある時に買う
「順張り」は、流れに乗る手法。「逆張り」は、流れに逆らう手法。こういう分け方が一般的だそうな。
僕の株式投資のスタイル
基本的にほったらかしの長期投資
日々の株価なんて気にしてません。うっかり忘れていると、保有銘柄の株価を一か月以上見ていないことも。そんな感じのほったらかし具合なので、一度買った株はそうそう売りません。その分、買う時はかなり慎重派です。
テクニカルはほぼ無視。ファンダメンタルズ分析重視
バリュー投資にハマっていた関係で、財務分析の手法をそれなりに知っています。企業の決算書を眺めるのは得意なほう。昔はチャートの分析とかやったこともありますが、お肌に合わなかったため、現実的な財務とかを気にするようになりました。
そもそも、株価の予測とかしません。「上がればラッキー」くらいな感じ。予言者ではありませんので。
株は滅多に買わない
この記事を書いている時点で、最後に株を買ったのは半年以上前。そんなにやる気がないんです。たまーにやる趣味程度。
僕なりの逆張り投資の手法
個別銘柄重視。日経平均株価とか完全に無視
「市場の動向が気になる」なんて思ったことは最近全くありません。まあ、いつも「大暴落起こらないかな」と気にはしてますが。リーマンショックのような大暴落は、逆張り投資家の独壇場。市場の大暴落求む。
それ以外の時は、どこかの企業で不祥事とか起きるのを待っている。
ニュースから買う銘柄を探す
テレビのニュースになるくらいの大ニュースを持ち望んでいます。しかも、いいニュースじゃなくて、悪いニュース。その会社の株価が大事暴落するくらいのニュース。そして、実際に株価が大きく下落することが大事。
そそられる銘柄があれば、将来性を分析して、個人的に「安全だ!」と思えば、買う。そのまま倒産したり、上場廃止になってはシャレにならないので、買う時はやっぱり慎重。この時、バリュー投資の経験が活かされている。
分析してみて気に入ったら株を買う
そんな流れで買うもので、ポートフォリオの構築とか考えてません。基本、欲しいものを買っているだけ。いつの間にか分散投資になっていることもあれば、「一つの銘柄しか持ってない」という時期もある感じ。
楽しいニュース(世間的には悪いニュース)が来るのを楽しみにしているので、資金は常に余らせている状態にしてます。
株を買ったら気が済むまで持ち続ける
長期投資家なので、気が済むまで持ち続けます。バフェットみたいに、「保有期間の理想は一生」みたいなことはやってません。
欲しい銘柄がない時は株を買わない
楽しいニュースが流れてこない時は、株式投資は休憩。保有銘柄の株価をたまーに見るくらいです。いつも売買してないと気が済むない「市場参入中毒」になった経験から、「落ち着くのも大事」と肝に銘じています。
「逆張り長期投資」が成功した事例
「逆張り長期投資の何がいいか」の部分。悪いニュースによって生まれる株価の下降パワーはなかなかのものです。中には、必要以上に株価が下がるケースも。
必要以上に下がれば、戻るエネルギーも強い。会社が復活すれば、長期投資のメリットが更に活かされる。そんな感じです。
分かりやすい事例だと、リーマンショックの後ですかね。リーマンショックの後は、「株価が数十倍になる銘柄」なんて珍しくありませんでした。「下がりきったところ」を見付ければ、後は上がるだけ、みたいな。
その後は、東日本大震災の時あたり。
最近の個別の事例だと、「東京電力」「リソー教育」「オリンパス」「三菱自動車」など。他にもいくつかありました。この辺が、逆張り長期投資で僕が上手くいった事例。
「タカタ」は少し気にしましたが、手を出さなくて正解だった・・・。直近では「東芝」が気になってはいるんですが、大きい事例過ぎるし、メイン事業を売却したという点で、イマイチ手が出せず。見守ってはいるんですけど。
逆張り投資する時の銘柄選びのポイント
あくまでも「僕が」気にしていること。参考にしないでね。
上場廃止にならないか
上場廃止になったら株価がまた暴落する危険があるので、その辺の見極めは大事。多少の不祥事でも、規模が大きければ上場廃止を回避できることも(東京電力なんかがいい例)、もしくは、大きなグループの中の会社とか。
最近問題になっている「神戸製鋼所」なんかは、不祥事の規模が大きすぎて危険性が高い。東芝も、メイン事業を売却してしまったのでイマイチ。そういう判断。
株価暴落後も業績は好調でいられるか
上場廃止にならず、株価暴落後の業績も手堅いと予想できれば、長期的に株価は回復していくはず。そういう見込みを持って、逆張り投資家(僕の話)は株を買う。
とりあえず、「財務は健全か?」「利益率は業界内で高い方か?」「不祥事後の信頼は?」などを分析する。分析はあくまで分析。否応にして外れることもある。
資金配分はどうするか
見込みが高ければ、それなりの割合で資金を投じる。見込みがイマイチなら、気持ち程度で買う。見込みがかなり薄ければ、そもそも投資しない。
「投資する、しない」の判断は重要。一歩間違えれば、大事なお金を「損失」として消してしまうのだから。
「逆張り」と言ってもいろんな手法がある
デイトレードで逆張りをする場合は、僕とは事情が違ってくるはず。会社の業績とか関係ないし。「逆張り」にもいろんなスタイルがあるってことです。僕みたいに、「大変な企業に出資して応援しよう!(建て前)」のような手法もありますし。
そもそも、「この手法が正しい!」なんてものはないと思ってます。自分のお肌に合うものが一番。個人投資家なら、好きなことやっていいんじゃないかと。