自由に働く?派遣という働き方のメリットとデメリット

投稿日:2016年4月18日 更新日:

フリーターとしてふらふらしていたころ、派遣社員として働いた経験もある。ここでは、その時の経験を踏まえて、派遣として働くメリット、デメリットとか、いろいろ書いてみることに。

パートとアルバイトと派遣と契約社員と正社員の違いを簡単に解説

派遣社員として働くことのメリット

アルバイトよりも時給が高い傾向がある

地域にもよるけど、派遣なら時給が1400円以上の仕事も珍しくない。フリーターとしてアルバイトで働いていた時代を考えると、派遣のほうがバイトよりも稼げたような気がする。

残業代は基本的に出る

派遣元があって、派遣先で働くという形。なので、給料の支払いは割とちゃんとしていた印象。もちろん、残業代もしっかり出る。残業の有無は、仕事によって違うみたいですね。

派遣会社が紹介してくれるので、仕事が決まりやすい

派遣の場合、直接雇用みたいに自分で面接に行くわけじゃなく、登録した派遣会社の人が派遣先に自分を紹介してくれるので、仕事が決まりやすい印象があった。

派遣期間はそんなに長くないので、辞めやすい

個人的にはメリットだと思う。契約書を見てみると、派遣期間ってそんなに長くなかった。なので、辞めやすい印象がある。ただ、契約期間中に辞めようとすると派遣会社の人から「もうちょっと頑張って」と言われる。

意外と辞めにくいケースもあるので、その点は注意が必要ですけど。ただ、日本には「職業選択の自由」というものがあるので、奴隷みたいになる必要はありませんよ。辞めたいときは、辞めればいいんです!

派遣会社の担当者が仕事の相談とかに乗ってくれる

僕は相談したことないんだけど、派遣会社の担当者が「仕事の悩みとか何でも相談してね。」と言っていた。派遣会社が間に入ってくれているので、その辺は充実しているのだろうと思う。

担当者にもよりますが。

派遣会社で研修とかスキルアップをしてくれることもある

スキルアップのプログラムやっている派遣会社もあるみたい。派遣会社によっては、派遣会社が仕事の研修をしてくれるケースもある。

社会保険とか雇用保険に普通に入れる

週5の仕事が多いので、これは普通に加入できる。個人的にはあんまりメリットだとは思わないけど、一応。ちなみに、有給も普通に取得できる。

副業オッケーの場合がほとんど

バイトとか正社員だと、副業禁止の場合もある。というか、結構多い。その点、派遣だと副業オッケーのケースが多いので、自由な働き方がしやすい印象。

派遣で働くことのデメリット

世間で言うような安定はない

「派遣がどうの」とかいう議論はテレビなんかでよく見かける。正社員ほど安定していないのは当然。派遣は、派遣期間を定めながら働くのが通常。

一方、正社員の場合、「雇用期間」というものがない。雇った以上は、ずっと雇用するのが基本の正社員。派遣やバイトが安定してないと言われるのは、給料とかボーナス以外に、こういう要因もあります。

時給制であるというところ

正社員みたいに月給制じゃないのが基本なので、「休んだら、休んだ分だけ給料が減る」というのが派遣。この辺はアルバイトと同じですね。

交通費が出ない仕事が多い

派遣の場合、「交通費込み」という考え方の時給が多い。「交通費別途支給」とかじゃなく、「交通費込みだから、この時給」というケースがほとんどなのかも。

そういう仕事の場合、自宅から近い仕事を勧められるみたいなので、安心っちゃ安心。

仕事が限られている

派遣社員だから、正社員ほど責任のある仕事ができなくて、面白くない場合もあるという意味。単純作業ってわけじゃないんだけど、制約の多い仕事をすることになるので、飽きやすい可能性も。

会社によっては、正社員並みに責任のある仕事任されたりもするので、ケースバイケースですけどね!

週5で働く仕事が多い

主婦なんかが直面する問題。派遣の仕事って、週5の仕事が多い。「週3日で働きたい!」と思っても、紹介してもらえないケースが多いみたい。週3なんかで働きたいのなら、普通にバイトを探したほうがいいですよ。

派遣ってなかなか面倒ですし。

正社員を目指せるわけでもない

稀に、「派遣から正社員になれるのが基本」という会社もある。しかし、そんなのは稀。派遣は派遣。いらなくなったら、さようなら。この風潮は、なかなか変わらないと思う。

派遣の求人には嘘が多い傾向が

僕の肌感覚だけど、派遣の求人には嘘が多い気がしている。「残業少なめ」と書いてあったし、実際にそう説明されたのに、配属先によってはかなり残業が多いとか、「パソコンスキルなしでもオッケー」と書いてあったのに、それなりのスキルを求められたり。

そもそも、派遣とは即戦力になるような人材のための、プロフェッショナルな働き方らしい。「未経験歓迎」というのは、あまり当てにしないほうがいいのかも。

それにしても、派遣会社の言うことは当てにしないほうがいいと経験から学んだ。

バイトよりも気軽じゃないかも

間に派遣会社が入っているのがメリットにもなれば、デメリットにもなる。派遣会社としての立場もあるので、「ちゃんと働いてね」というプレッシャーをかけてくる。この点を考えると、バイトのほうが気軽だったような気がする。

意外と辞めにくい

派遣という働き方をすると、「4か月ごとに契約更新」みたいなことが少なくない。そして、「契約途中に辞めようとすると派遣会社の人から文句を言われる」というのも多いです。

それに、「長期で」と言われてたのに、途中で辞めようとするとかなり引き止められたのに。それでも、契約は4ヶ月更新とかなんですよね。なんか、都合よく使われてる感じしません?

派遣会社の営業マンからすると、人が抜けたりすると成績に響くし、派遣先との今後の取引にも影響出たりするので、できるだけ働かせようとしてきますよ。

派遣社員って、その点はなかなか面倒です。

>>フリーターから派遣社員になるメリット!バイトとどっちがいいのか - フリーターログ

派遣として働くときの手順

派遣の仕事情報サイトで仕事を探す

直接有名な派遣会社に登録しに行ってもいいのかもしれないけど、いくら大手でも時期によっては仕事を持っていないこともあるみたい。なので、「マイナビ派遣」みたいな派遣の仕事情報サイトで「現在募集中」の仕事を探したほうがいい。そのほうが仕事見付かる。

その案件を持っている派遣会社に登録

派遣サイトで応募すると、派遣会社から連絡が来て、「いつ登録来れますか?」と聞かれる。派遣の場合、いきなり仕事をするのではなく、まずは派遣会社に登録する必要がある。登録は、だいたい一時間で終わる。

このとき、職務経歴の確認やスキルチェックをやらされる。履歴書が不要な場合も多いそうな。

選考待ちをする

派遣会社に登録しても、確実に仕事が決まるわけじゃない。職歴やスキル、タイミングなんかで、選考漏れをする場合もある。仕事の詳細を聞いてみたら、条件に合わない場合もある。

派遣ですぐに働きたい場合、いくつかの仕事の応募しておいたほうが無難かと。

派遣先と顔合わせ。問題なければ契約

無事に選考を通過したら、基本的に派遣先と顔合わせ。ここで仕事のこととか条件面とか派遣先に直に質問できる。顔合わせしても、何だか条件と合わないとかあれば、断ってしまってオッケー。

いざ、仕事スタート

登録から仕事スタートまで数日掛かる。早いときは本当に早いらしい。仕事スタートのタイミングは応募した仕事にもよるので、やってみないとわからない。

派遣法の改正で昔と変わったこと

短期の派遣というものが難しくなった

聞いた話。最近の派遣法の改正で、昔ならできた「空いた時間に派遣でちょっと働く」というのができなくなったらしい。何でも、一か月未満の短期派遣で仕事をするには、そこそこのハードルの条件をクリアしていなければいけないみたい。

昔は、「次の仕事が始まるまでに、短期で派遣やる」みたいなことができたんだけど、最近の派遣法の改正でこれができなくなったということ。あとは、日雇い派遣。この辺が原則禁止になった。

<参考>ショットワークス派遣法改正講座 - shotworks

副業として選べなくなった

休日に日雇い派遣をする。これ、年収が500万円以上の人じゃないとできなくなったらしい。年収500万円の人が副業で日雇い派遣をするのかは非常に疑問が残るところではあるけど、派遣の「副業としての価値」はほとんどなくなったそうな。

フリーター時代に、何回かそうい副業的な派遣をしたことがある僕としては、驚き。

紹介予定派遣とは何なのか

しばらく派遣として働いた後、直接雇用

派遣の中には、「紹介予定派遣」というものがある。これは、簡単に書くと、「数か月は派遣として働いた後、双方の合意があれば直接雇用になる」というスタイルの派遣。

派遣として、企業も従業員も「お試し期間」がある。派遣期間が終了し、企業が「引き続き働いてほしい!」となり、従業員も「ここで働きたい!」となれば、派遣先の会社が社員として直接雇用してくれる。それが、紹介予定派遣。

合意しなければそのまま終了

紹介予定派遣を選んだからといって、必ず直接雇用になるわけじゃない。あくまでも、双方の合意が必要。どちらかが納得しなければ、派遣期間が終わったら終了になる。

契約社員として直接雇用のケースが多い

紹介予定派遣は、どうも契約社員として直接雇用のケースが多いらしい。契約社員って、雇用期間の定めがある社員。雇用期間を定めない正社員とは大きく違う。

正社員へのルートとして紹介予定派遣を推している派遣会社もあるにはあるけど、「契約社員として直接雇用」が多いのが実態らしい。

将来の目標がある人が派遣を選ぶケースが多いらしい

やりたいことが別にあるけど、稼がないとやっていけない。そういう人が派遣として働くケースが多いらしい。要は、フリーターと同じ感じ。

中には、子育てしながら週5で働くママもいたりするので、目的は人それぞれなんだろうけど。

派遣には派遣の良さがあるので、「正社員なんて考えてない!」というフリーターなんかは一度経験してみるのもいいかもしれない。僕がそうだったし。

派遣を正社員登用してくれる会社もある

数少ないけど。僕が働いたところで、そういう会社が実際に会った。紹介予定派遣じゃなくても。時代も法律も変わってきたから、そういう会社がこれから増えてくるかもしれない。

ただし、そうでもない会社も多いので、正社員を目指すなら、フリーターと同じような脱出方法を選んだ方が手っ取り早いかも。
(派遣社員も所詮はフリーターと同じである)

フリーターから脱出するには|バイトから抜け出す方法を解説

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