何年か前にNHKでやっていた面白すぎるビジネス系ドラマ「ハゲタカ」。企業買収系です。ファンド系です。半沢直樹が好きだった人なら、絶対ハマります。僕はハゲタカのほうが好き。
僕はハゲタカシリーズが好きで、ドラマと映画は全部観たし、原作も全部読んでいるのですが、やはり、ドラマと原作には大きな違いがあるので、どっちかしか知らない人のために、その違いを紹介しちゃいます。
※テレビ朝日版じゃなくて、NHK版の話
「ハゲタカ」のドラマと原作小説の違い
ハッキリ言って、かなり違います。思い出せる限り、書き綴っていきますよ。
そもそも、鷲津政彦のキャラが全然違う
ドラマ版のハゲタカで、主人公の鷲津政彦を演じているのは大森南明さん。原作の鷲津政彦は、あんなに「できるビジネスマン」という見た目のじゃありません。
見た目は、冴えない中年サラリーマン。でも、やるときはかなりやる男。それが、原作の鷲津政彦の設定。
鷲津政彦は元銀行員ではない
ドラマ版の鷲津政彦は、元銀行員という設定。あの辺の設定は、「半沢直樹」を彷彿とさせる感じ。
でも、原作では元銀行員じゃありません。ジャズピアニストを目指してアメリカに渡り、その途中でハゲタカファンドに誘われたというのが、原作の話。
もちろん、芝野健夫の元部下でも何でもありません。原作では、バルクセールのときに二人は初めて出会っています。
鷲津政彦の恋人の存在
ドラマ版では女気のない鷲津政彦ですけど、小説ではかなりのプレイボーイです。ついでに、リンという恋人がいつも近くにいる感じです。
リンは、仕事でも、プライベートでもパートナー。原作では、かなり出てきますけど、ドラマには、その姿はありません。
三島由香とかいうキャスターはいない
ドラマ版ではかなり重要なキャラクターとして登場する三島さんですけど、原作では欠片も出てきません。
ドラマでは、銀行員時代の鷲津政彦が、彼女のお父さんの会社に貸し渋りをして、命を奪ってしまったという話ですけど、原作には、そんな話は一切ありません。
なので、ドラマのような最終回にはなるはずがない。それが、原作。
原作では、鷲津政彦が、父親の敵を討つために、銀行員の飯島が隠し持っている情報を奪うという話(シリーズ最初の小説)。
原作には、西野治も出てきません
ドラマ版では、これまた重要キャラクターとして描かれている西野治。旅館の息子で、後にIT企業の社長として鷲津政彦の前に現れて、ディールを行う。
ところが、原作では西野治なんて出てきません。ドラマと同じような旅館の話はありますけど、割と簡単に片付けられている感じです。
原作のアランはゲームオタク
鷲津政彦のパートナーとして一緒に働いているアラン。彼は、ドラマでも小説でも原作でも出てきます。
ドラマではやり手のビジネスマンという感じの彼ですが、原作では、ゲームオタクという設定。仕事はできるんですけど、家に帰ったら、時間を忘れてゲームに没頭するという設定。
ちなみに、原作のアランは、2作目の「バイアウト」で亡くなってしまいます。電車の事故で。その真相が明かされるのは、3作目の「レッドゾーン」。
鷲津政彦が立ち上げる投資会社の名前が違う
ドラマでも、原作でも、鷲津政彦はホライズンに解雇されます。鷲津政彦がその後に立ち上げる会社の名前。ドラマでは「鷲津ファンド」で、原作では「サムライ・キャピタル」。
しかも、原作では、リンや仲間達が勝手に名前を決めている始末。
鷲津政彦は銃で撃たれたりしません
ドラマの最後のほうで、西野治の自殺を止めようとして撃たれてしまう鷲津政彦ですけど、原作ではそんなこと起こりません。海外逃亡はしますけど、特に異常なしです。
まあ、最新作の「グリード」では、FBIに拘束されたりしましたけど、特に被害はありませんでした。
細かいところを挙げればキリがないので
とりあえずこの辺で。ドラマもかなり面白いですけど、原作もかなり面白いですよ。これだけ設定が違うのに、あそこまでまとめたドラマ製作者は凄いです。
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