電力会社ごとの電気代を比較!東京電力からの切替の場合

投稿日:2016年9月14日 更新日:

電力小売自由化が始まってしばらく経ちますが、「どこが安いんだろう?」というのがわからず、なかなか切り替えに踏み切れない方も多いんじゃないでしょうか?

そこで、ここでは、管理人(ケントマン)の東京電力の明細を基にして、いろんな電力会社の料金シミュレーションをしてみることに。

今回、シミュレーションする僕の家の電力事情はこんな感じです(2016年8月のもの)。

  • 電力会社 → 東京電力
  • アンペア数 → 30A
  • 住居形態 → 集合住宅
  • 契約種別 → 従量電灯B
  • 使用量 → 278kWh
  • 東電の請求 → 6619円

マンションで嫁と二人暮らし(+文鳥2羽)です。ちなみに、上のデータは東京電力の検針票に全部書いてあります。

どうやら、シミュレーションは年間の電気代を算出してくれる模様。

では、早速シミュレーション結果を羅列していきます。

東京ガス電気

シミュレーション結果

※東京電力の年間料金は「71,191円」で算出されました

【ガス利用なし】
年間電気料金 → 72,210円
東電との差額 → +1,019円

【ガス利用あり】
年間電気料金 → 68,970円
東電との差額 → ▲2,221円

東京ガスのガス利用があれば安いという結果に

電気とガスのセット割があるので、こういう結果に。月々で見ると、電気代が高くなる夏や冬は安いんですが、そうじゃないときが高くなってしまうので、こういう結果に。

ENEOSでんき

シミュレーション結果

※東京電力の年間料金は「71,574円」で算出されました

【プランA + にねんとくとく割】
年間電気料金 → 69,300円
東電との差額 → ▲2,274円

【プランAのみ】
年間電気料金 → 69,844円
東電との差額 → ▲1,730円

2年縛りのほうが安い

「にねんとくとく割」というのは、スマホなんかで常識化している2年縛り。途中解約は解約金1000円(税別)が発生する模様。

ENEOSでんきの場合、ENEOSカードで電気代を支払っていれば、ガソリンなどが割引になるそうです。

auでんき

シミュレーション結果

※東京電力の年間料金は「73,463円」で算出されました

【auセット割適用時】
年間電気料金 → 70,960円
東電との差額 → ▲2,503円

auセット割は必須の様子

auのスマホやひかり回線を使っていると適用されるセット割。これがないと、イマイチうまみはなさそう。ちなみに、au WALLETへのキャッシュバックがあるので、au WALLETを使う習慣がないと、auユーザーでもイマイチかも。

ソフトバンクでんき

シミュレーション結果

※東京電力の年間料金は「109,742円」で算出されました

【スタンダードプランS】
年間電気料金 → 107,670円
東電との差額 → ▲2,072円

ソフトバンクのヘビーユーザー向け?

ソフトバンクのスマホもネットも使ってないと、ただ高くなるだけでした。逆に、スマホもひかり回線も使っていれば割引がそこそこ。電気代でTポイントもそこそこ貯まる模様(この計算だと、1年間で1115P貯まるらしい)。

楽天エナジー

シミュレーション結果

※東京電力の年間料金は「77,407円」で算出されました

【スタンダードプラン】
年間電気料金 → 82,157円
東電との差額 → +4,750円

うーん、イマイチ

ちなみに、これにプラスして楽天ポイントが289ポイント貰えるそうです。僕の電気使用状況では、かなりイマイチな結果になりました。

J:COM電力

シミュレーション結果

※東京電力の年間料金は「86,951円」で算出されました

【J:COM電力 家庭用コース従量B】
年間電気料金 → 85,312円
東電との差額 → ▲1,509円

やっぱりセット割は必須の模様

だと思うんですけど、シミュレーション結果のページに詳しいことがハッキリ書いてなかったので、よくわからず。

ヤマダのでんき

シミュレーション結果

※東京電力の年間料金は「80,212円」で算出されました

年間電気料金 → 80,212円
東電との差額 → 0円

ヤマダ電気のポイントが貯まる

僕の場合だと、年間で3123ポイント貯まるそうです。ヤマダ電機で買い物しない場合は無力かな。

@niftyでんき

シミュレーション結果

※東京電力の年間料金は「73,814円」で算出されました

【@niftyプロバイダ利用なし】
年間電気料金 → 72,325円
東電との差額 → ▲1,489円

【接続サービスのみ利用】
年間電気料金 → 69,733円
東電との差額 → ▲4,081円

【接続サービス・NifMo利用】
年間電気料金 → 67,141円
東電との差額 → ▲6,673円

なかなかの安さ

ニフティのプロバイダを使っていればなかなか安い。セット割が強力。

HTBエナジー

シミュレーション結果

※東京電力の料金は「月額7,267円」で算出されました。年間では計算できず

年間電気料金 → 6,905円
東電との差額 → ▲362円

ハウステンボス系列

どこの電力会社かと思いきや、ハウステンボスでした。そこそこ安い印象。

割引率を比較してみる

金額だけじゃ、試算がばらけていてわかりづらいので、割引率にしてまとめてみます。

  • 東京ガス電気 → 3.1%
  • ENEOSでんき → 3.1%
  • auでんき → 3.4%
  • ソフトバンクでんき→ 1.8%
  • 楽天エナジー →+6.1%
  • J:COM電力 → 1.7%
  • ヤマダのでんき → 0%(ポイント還元で3.8%)
  • @niftyでんき → 2.0%,5.5%,9.0%
  • HTBエナジー → 4.9%

ばらつきがあるような、ないような感じにまとまりましたね。

結論:セット割はなるべく意識すべし!

セット割がないと高くなるケースもちらほら。

ちなみに、電気をうちよりももっと使っていれば、もっと割引になる場合もあるし、契約種別なんかでも変わってくるので、その辺はご注意を。

電力切り替え後の料金は結構ケースバイケースなので、今回のはあくまでも目安にしかならないかも。

あんまり電気を使わない家庭だと、逆に高くなるケースが多いんだとか。

今回のはあくまでも僕のうちのデータを使ってやったので、気になったのががあれば、やっぱり自分でシミュレーションしてみるのが良し!

結局、うちは無難に東京ガスに申し込みました(一番人気だそうな)。

※今回は、シミュレーターを用意していない電力会社、シミュレーション結果がザックリすぎる電力会社は残念ながら除外してます。

ちなみに、電力の小売自由化とは?

電力事業の仕組みを理解すれば、電力小売り自由化もかなり理解できます。

まず、電力事業は、以下の3つの事業者で成り立っています。

  • 発電事業者
  • 送電事業者
  • 小売事業者

これを並べればわかりやすくないですか?

電力を販売する事業者が増えたってだけ

つまり、電力小売り自由化っていうのは、「小売事業者」の部分に、ライセンスを取得したいろんな会社が参入できるようになったというものなんです。

なので、東京ガスとかauとかENEOSとかがいきなり発電所を作って発電し始めたとか、そういうわけではありません!

東京ガスなどに電力の申し込みをすると、東京電力などと「スイッチング」という手続きをして、販売会社が切り替わる。簡単に言っちゃうと、そんな単純なものなんです。

全面自由化は2016年4月からスタートしたけれど

実は、その数年前から自由化は始まってました。

2016年4月から自由化が始まったのは、「低圧電力」の部分。低圧電力は、一般家庭や小さな店舗向けの電力です。

低圧電力の自由化の前に、特別高圧(大きめのビルなど向け)、高圧電力(マンション程度の建物向け)の小売り自由化はされてたんです。

「残りは、低圧だけだ!」という状態のところに、2016年4月から低圧も小売り自由化されたことにより、「電力小売り全面自由化」という状態になったというわけです。

電力小売り自由化のメリットとは

切り替えれば基本的に安くなる

東京ガスなどに切り替えれば、基本的に安くなると考えて問題ないようです。電力小売り自由化のメリットは、「安くなる」くらいなもんでしょう。

価格競争が激化すれば、今後もっと安くなる、かも。

ちなみに、電力を切り替えたからと言って、「必ず安くなる」とは言い切れないんですけど。

サービスを使っている会社の電力に切り替えれば割引も

東京ガスを使っている場合、東京ガスで電力の申し込みをすればセット割が受けられる。各社、そんな感じのセット割を用意しています。

なので、電力の切り替えを考えているのなら、普段から愛用している会社を選んだほうがお得な可能性が高いです。

電力小売り自由化の注意点

切り替えができない場合もある?

東京電力とかで契約しているプランによっては、「東電側でプラン変更してからじゃないとできません」なんてこともあります。

とりあえず申し込めばわかりますけど。

逆に高くなるケースもある!?

売電契約なんかをしていたりすると、「逆に高くなる!」というケースもあるそうな。

切り替えには2~3週間程度かかる

東京ガスやauなんかに申し込んでも、すぐに切り替わるわけじゃなく、これくらいのタイムラグが生じることは覚えておいたほうがいいかも。

電力の利用明細はどうなる?

これは、販売会社が発行してくれるようになります。ただ、有料だったりもするので、その辺はご確認を。

電力小売り自由化の仕組みは非常にシンプル

販売会社を選べるようになっただけ。それだけ。

停電のリスクや倒産のリスクなんかも十分に考慮されているので、その辺は心配しなくて大丈夫だそうな。

手続きもそんなに面倒じゃないので、とりあえずやってみるといいですよ!

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