「クレジットカードは、ポイントが貰えるからお得」とはよく言われますけど、それ以外にもたくさんのメリットがある。
様々な保険が付いていたり、現金にはない保証があったり、空港のラウンジを無料で使えたり、などなど。ここでは、意外と知らないかもしれない、クレジットカードのメリットとデメリットを紹介。
現金にはないメリットがある
現金はなくしたら返ってこないけど
クレジットカードの場合は、不正利用されても、カード会社が不正利用分を保証してくれることがほとんど。現金は、勝手に使われるとほぼ戻ってこない。その点、クレジットカードは、現金よりも保証が手厚いと言える。
通販が楽になる
僕は、通販は全部クレジットカード払いにしている。今時、代引きを使う人なんてそんなにいないらしい。
財布に多くのお金を入れる必要がない
クレジットカードを持っていれば何とかなることが多い今の世の中。現金をたくさん持ち歩きたくないのなら、クレジットカードが助けてくれる。
ショッピング保険が付帯されることも
「ショッピング保険」というものを付帯してくれるカードもある。これは、クレジットカードで買った商品などが事故等の理由で破損したなどの場合、被害額を保証してくれる保険。付いてないカードもあるし、海外限定という場合もある。
ポイントが貯まるのだけれども
「1000円ごとに1ポイント」みたいなのって
普通にポイントの説明をしても「知ってるよ!」となると思うので、ちょっと違う話を。
ポイントが貯まる条件に、「100円ごとに1ポイント」とかあるあれ、「買い物ごと」じゃなくて、「請求額に対して」というのが基本。
よくある勘違いなのでご注意を
1000円ごとに1ポイントをくれるクレジットカードで、同じ月に500円の買い物と、600円の買い物をした。これだと、請求のときには1100円になるので、ちゃんと1ポイント貰える。そうじゃないカードもあるかもしれないけど。
この辺を、「買い物ごと」と勘違いしている方がいるので、ご注意を。
交換商品によって還元率が変わる
「ポイント還元率0.5%」と謳っているカードでも、交換商品によってはそこまで届かないこともある。「キャッシュバックだと0.3%だけど、ドコモポイントに換えると0.5%」みたいな。基本、「ポイント移行」だと還元率が高くなる傾向にある模様。
公共料金でもポイントが貯まる
電気代などをクレジットカード支払いにすれば、定期的にポイントを貯めることが可能に。
旅行傷害保険が付帯される
海外旅行や国内旅行に最適な保険
「旅行傷害保険」というのは、旅行中に事故でケガした場合などに、保険金が出るもの。これも、カードによっていろいろ。保証範囲とか、保証金額とか結構違ったり。国内と海外に分かれているのが普通。カードによっては、海外だけとか、国内だけとか。
利用付帯と自動付帯の違い
利用付帯は、例えば、新幹線のチケットをそのクレジットカードで買ったとしたら、その新幹線に乗っている間の事故などを保証してくれるもの。ホテルのチケットなら、ホテルだけ。飛行機なら、飛行機だけ。という感じ。
一方、自動付帯は、そのカードを持っているだけで保険が適用されるもの。チケットをどのカードで買ったとか関係なし。クレジットカードを持っていればいい。
自動付帯は年会費があるカードに多い
年会費が高いカードだと、保証金額も高いし、自動付帯が多い傾向あり。年会費は、「払うだけ損」というものでもなく、「払ったら、それなりのサービスが受けられるもの」と考えることもできる。
パック旅行の保証範囲
新幹線とかホテルとか行先とか全部決まっているような旅行。旅行傷害保険は、パック旅行なら、その旅行期間中なら「ホテルだけ」とか関係なしに保証の対象にしてくれるのが基本。
海外旅行や飛行機が快適に
ラウンジが無料で使えたり
空港にあるくつろぎスペース「ラウンジ」。カードによっては、そのラウンジを無料で使えるようになる。これまた、年会費の高いカードのほうが、使える空港の数が多い傾向あり。
スペシャルなラウンジも
「プライオリティパス」という、年会費4万円くらいの「スペシャルなラウンジが使えるようになるパス」があるんだけど、そこそこのクレジットカードだと、これを無料でゲットできたりもする。これだけで年会費の元が取れて有り余るカードも。
現地通貨が引き出せる
海外旅行で大切な現地通貨。クレジットカードを使ったほうが、両替するよりも手数料が安いという話も。
海外サポートが受けられる
クレジットカードの会員限定で受けられるサービス。JCBならJCBのサポートセンター、VISAならVISAのサポートセンターが、海外でも日本語で対応してくれて、レストランの予約をしてくれたり、いろいろ助けてくれる。電話サポートもあるので、海外旅行によく行く方は、要チェック。
当たり前だけど
クレジットカードは、海外でも使えるので便利。ちなみに、JCBは日本のブランドなので、海外はそこまで強くない。海外なら、VISAかマスターが一般的。
ただ、JCBとAMEXがちゃっかり提携しているので、「AMEXのマークしかなくても、JCBが使える」ということも可能に。だが、しかし。そのことを把握していない店員さんが多いようなので、VISAかマスターのほうがやっぱり安心。
一応、「JCBのマークしかないけど、AMEXも使える」ということもできる。稀にできないこともあるらしいが。
この先はメリットでもデメリットでもある
お金がなくても何とかなる
お金がなくても買い物とかできるのがクレジットカード。ただ、その性質上、人によっては使いすぎてしまうことも。管理できない人にとっては、現金のほうがずっと安全な可能性あり。
後から分割にできたり
買い物した後でも、クレジットカードのサイトで支払い方法を変更できる。後からリボにできたり、分割にできたり。使いすぎてしまったときの一時しのぎにはなるけど、手数料が掛かるのが難点。2回払いまでなら手数料が掛からないのは常識。
お金を借りられる
クレジットカードを使えば、コンビニのATMでもお金が借りられる。ただし、かなり利息が高い。
メリットは、クレジットカードによって違う
他にも、もっとゴージャスなサービスがあるクレジットカードもあるし、「ポイント」以外にそこまでメリットがないカードもある。その辺は、クレジットカードによって結構違うので、「ポイント還元率がいい」というだけでカードを選んでた方は、ちょっと違う視点も持ってみるといいかも。
お店側のメリット
クレジットカードは、お店側からすれば、「売り逃し」をある程度防げるので、なかなかメリットがあるもの。ただし、加盟店手数料が発生するので、その辺は悩みどころのよう。
ゴールドカードやプラチナカードのメリットとデメリット
年会費以上のメリットを探す
年会費が一万円だったり、二万円だったり、10万円以上だったり。そんなゴールドカードやプラチナカードを持つことのメリットについて。
※カードによってかなり差があるのは当然。あくまでも「傾向」の話。
通常ランクカードよりも限度額が高く設定できるかも
あくまでも「かも」の領域を出ない。
ゴールドカードを作っても、審査してもらったら、通常ランクのカードと限度額が同じになる場合もあるのが現実。カード会社によっては、プラチナでも似たようなことが起こる。
ゴールドやプラチナのほうが「限度額の“上限”が高い」ってだけのカードもある。別に、金持ちじゃなくてもゴールドカードなんて普通に作れる。
ポイントが貯まりやすいかも
通常ランクカードよりも、ゴールド以上のカードのほうがポイント還元率が高い。その傾向がある。もちろん、そうじゃないカードも。
ただし、これだけを狙っていくと、年会費に喰われてしまう可能性もあるのでご注意を。
旅行傷害保険の補償額が高額
旅行中に何かあったときに保険金が下りる海外旅行傷害保険。通常ランクのカードよりも、ゴールド以上のほうが補償額が多い傾向強し。
三井住友VISAカードを例にすると、こんな感じ。
その他の保険も充実してるかも
ショッピング保険とか、不正利用の補償とか。その他、通常ランクにはない保険が付帯しているケースなんかも。
空港のラウンジが無料で使えるかも
通常ランクよりもゴールド、ゴールドよりもプラチナ。そういう感じで、無料で使える空港の数が増えていく傾向が。
海外旅行のサポートが充実するかも
ゴールド以上のカードだと、海外旅行に行ったときに、かなり手厚いサポートが受けられることが多い(レストランやホテルの予約してくれるとか)。この辺、VISAやJCB、MasterCard、AMEXなどのブランドによってサービスが違う。
お得な割引が受けられるかも
高級レストランを半額で利用できるとか、そういう感じの特典がある傾向が。調べてみるとこの辺が充実していたり。
女の子にモテるかも
ステータスカードってやつ。こういうので釣れる女の子もいかがなものかと思うけど。
年会費を払うだけ無駄かも
デメリットなんて、これだけかも。これだけだけど、なかなか大きなデメリット。クレジットカードを長く使っていると、やたら「ゴールドカード作りませんか?」なんてお誘いの封書が来る。
その度に、「そろそろゴールドのほうがいいかな~」なんて考えてしまう。そういう人は、一番のカモなのかもしれない。
いろんなゴールドやプラチナがあるもので
「収入がそこそこしっかりしていれば、作れる」というゴールドカードやプラチナカードも存在する。年会費払ってくれれば作れる、みたいな。
カード会社の方針次第で、「プラチナ」という名前でも、かなりの違いが生まれることも。AMEXやダイナースクラブのプラチナが年会費13万円の一方、MUFGカードのプラチナは2万円、みたいな。
「名ばかりゴールド」みたいなカードもそこそこある感じ。
そんなことよりも、「ゴールドやプラチナにして、オレにメリットあるのか?」とか「年会費払う価値あるのか?」を考えたほうがお得。
自分にとって必要あるかどうかを最初に考えないと、「年会費という無駄遣い」が発生するのでご注意を。
ここからはクレジットカードのデメリットを羅列
加盟店の問題で使えないことも
JCBのカードしか持っていないとき、JCBの加盟店じゃないと使えない。こういう「加盟店の問題」でクレジットカードが使えないことがある。海外で使おうとするときなんかは、要注意。全体的に強いのはVISAとマスターカード。
そもそもクレジットカードが使えない場所も
最近ではコンビニでもクレジットカードが使えるようになったけど、自動販売機など、使えないお店や施設はまだまだある。
磁気不良で使えないことも
いつもってわけじゃないけど、たまにこれのせいでカードが通らないことも。そうなったら、カード裏面に書いてあるコールセンターに問い合わせるのが無難。
使いすぎることもある
分割払いの落とし穴
分割にすれば毎月の支払いは楽になるけど、要は「借金」なので、残高を増やしすぎると返済も大変になるし、手数料もバカにならなくなってくる。いわゆる「カード地獄」の危険があるのは、なかなかのデメリット。
現金との併用が難しい?
「クレジットカードだけで全部管理」というのなら、明細を家計簿みたいに使えるので、もっと管理しやすいはず。ところが、そうもいかないクレジットカード。現金じゃないと払えない場所もまだまだあるのが問題。
加盟店手数料が邪魔をする
お店側のデメリットでもあり
クレジットカードを使えるようにしているお店って、VISAなどに「加盟店手数料」を支払っている。その分、「後払い」が可能なクレジット決済ができるようになるので、売り逃しを防ぐ効果があるもの。ちなみに、「加盟店手数料」が消費者である僕たちに影響を及ぼすことも。
クレジットカード払いでポイントが減ることも
「クレジットカードで支払うと、お店のポイント還元が減りますよ」というやつ。これって、加盟店手数料の問題。その分クレジットカードのポイントが貯まるから良しとするか、「もったいない」と感じて現金で支払うのか。ポイント気にする方にとっては、悩みどころ。
欲しいカードが持てないことがある
審査に通らないという悲劇
欲しいカードがあって、申し込んだ。でも、審査に落ちてしまった。「欲しいものが持てない可能性がある」というのが、クレジットカードの残念なところ。信用の問題なので、仕方ないのだが。
カード会社によって審査の厳しさが違う
一つ落ちたからといって、落ち込む必要がないときもある。審査が厳しいところは本当に厳しいし、緩いところは本当に緩い。この辺は、カード会社の方針によって、かなりの違いが生まれている部分。
選び方が意外と難しい
カードの種類が豊富すぎる
もう本当、いろんなクレジットカードがある。あの中から「自分に合ったカード」を探すのって、難しい。何が自分に合っているのかわからない。一つ一つの特徴を調べるのも面倒。
クレジットカード選びのちょっとしたコツ
それは、「何が一番欲しい機能か」を考えること。ポイント重視なら、ポイント還元率が高いREXカードとかリクルートカードとか選ぶ。保険を充実させたいのなら、銀行系のクレジットカードを選ぶ、ゴールドカードを選ぶ。そういう感じ。
クレジットカードの「特徴」について
ポイント還元に特化しているカードがあれば、オールマイティなカードもある。海外に行く方に向けたサービスが充実しているカードや、保険が充実しているカードもある。特徴を見極めて、自分が欲しい機能と照らし合わせる。そうすれば、「これが合ってる」というのが、何となく見えてくるはず。あとは、直感的に「このカード好き!」というのが大事かと。
クレジットカードは危険なのか
最近そうでもないと思ってきた。要は、使う人次第。現金主義の人でも、使いすぎる人は使いすぎる。クレジットカード主義の人でも、上手く使う人は上手く使う。だから、「危険」というのは、そこまでデメリットじゃないと思うようになった。