まず、クレジットカードの仕組みについて
カード会社は、金貸し。クレジットカードを使うということは、借金をするということ。短く、わかりやすく説明すると、クレジットカードとは、こういうもの。
借金だから、利用金額は、決められた日にちゃんと返済しなくてはいけませんよね。借金ですから、分割にしすぎると、利息を払わなければいけませんよね。一括と2回払いまでは利息が掛からないので、その辺はうやむやになりがちかも。
それに、期日までにちゃんと返済しないと、延滞金が掛かりますよね。これを借金と言わずして、なんと言えばいいと思いますか?
もう少し詳しく説明しておく
例えば、あなたが家電量販店で冷蔵庫を買ったとしましょう。支払いはクレジットカードで行いました。あなたは、現金を手放していないにも関わらず、冷蔵庫を自分のものにすることができたわけです。
このとき、何が起こっているでしょう?
まず、家電量販店への代金の支払い。これは、カード会社がやってます。あなたの代わりに、カード会社がお金を払っている(あなたにお金を貸してくれている)。借りたお金は返さないといけない。だから、「この金額を貸しているんだから、返済してください」と、カードの支払日に、カード会社から請求される。
2回払いまでなら、利息は取られない。もしも延滞してしまった場合、罰則がある。これが、クレジットカードの仕組み。こうやって書き出すと、「ただの借金」というのがわかりやすくないですか?わかりにくかったら申し訳ない・・・。
一般常識だとは思いますけど、これがクレジットカードの仕組みってわけです。「今更それかよ!」とか言わないでね。
これを踏まえて、カードの危険性を
クレジットカードを使えば、「お金がないから買えない!」というのをある程度は払拭することができますよね。これが、危険。
手元に現金がない。銀行の口座にも入ってない。そんなときでも、30万円する腕時計を買うことはできる。限度額が残っていればの話ですけど。
別に、30万円とは限りません。1万円でも、2万円でも、これと似たようなことをやっていませんか?「給料が入れば大丈夫」と楽観的になりながら。
人間はお金に対して楽観的である
「給料日になれば大丈夫だろう」と思っている多くの人は、給料日になると「今月やばい!」とか「次の給料日いつかな・・・」とか言い始めるわけです。多分。
投資でもそうなんですけど、人間って、お金に対して楽観的な傾向があるんですよ。「何とかなる」と思って、無茶をする。そして、「何とかなる」と思ってたはずなのに、いつまで経ってもなんとかならない。
だって、楽観的になって無茶してるんですもの。そりゃ、何ともなりませんよね。
あとからリボとか、分割という罠
30万円の時計を一括で買ってしまった。給料日になっても20万円しか入らない。でも、大丈夫。「あとからリボ」があるじゃないか。
そんなわけで、無茶なお金の使い方(借金の仕方)をしても、分割にすれば一時的には何とかなる。その後、返済におくせくしながら「なんてあんなことを・・・」なんて後悔するかもしれませんけど。
分割の手数料(利息)は重い
クレジットカードの利息って、年利で15%とか普通にいきます。10万円も、一年経ったら115000円まで成長するわけです。すごいすごい。住宅ローンなんかは、だいたい3.5%くらいなのにね。
この利払い、かなり重いです。1万円の買い物のはずが、11500円とかになるんですよ。何も買っていないのに、利息としてカード会社にもっていかれるわけですよ。これを乱用していたら、大事なお金がドンドン飛んで行ってしまうわけですよ。お金を借りたってだけで。
債務超過の世界へようこそ
資産(預金やら現金やら)よりも負債(借金)が多い状態を、「債務超過(さいむちょうか)」と呼びます。上場企業が債務超過になると、上場廃止の危険がすぐそこまで迫っていると考えられるし、倒産してもおかしくないとも考えられる。それが、債務超過。
クレジットカードを使い、数日間でも、カードによる借金が、現金や預金を上回ってしまう。それも、債務超過。債務超過は、怖い。収入が途絶えたりしたら、破産してしまうかもしれない。
延滞金を恐れ、借金に借金を重ね、カード地獄・借金地獄に落ちてしまうかもしれない。そうなったら、当然、女子にもモテない。怖いな、クレジットカード。怖いな、債務超過。
クレジットカードが怖くなりましたか?
極端な話まで飛び出しましたけど、クレジットカードにはこれくらいの危険性が潜んでいるということです。借金まみれになったら、人生大変になりますよ。
だから、「お金ないけど、カードで払えば大丈夫!」なんて思わないで下さい。お金がないなら、我慢する。そういう甘えた楽観的な思考こそが、クレジットカードの危険性を引き出す起爆剤になるわけですから。