最近流行のブラック企業。ルールを無視し、時には暴利を貪り、ルールに乗っ取って企業運営をしている真っ当な企業よりも優位に立ってしまうブラック企業。
正に、社会悪。ルールに乗っ取って経営されている会社が、ルール違反して競争力をつけた会社に負ける可能性だってある。従業員は過酷な環境での労働を強いられたりもする。だって、労働基準法ですら無視するから。
だから、ブラック企業とは時に戦わなくてはいけないときがあると思うんですよね。それはあなた自身のためであり、ルールが守られる公平な社会を作るためにもなるわけで。
でも、政府はブラック企業をほったらかし。なぜ?一説によると、ブラック企業を規制を厳しくすると、潰れる企業が一気に増えるので、日本経済のためにならないからなんだとか。
もはや、政府すらも頼れないような状態。だから、自分の身は自分で守る!労働法があるんだ!これを身に付ければ、「ブラック企業と戦うにはどうすればいいのか?」がハッキリわかる。
法律は、社会秩序を維持するためのもの。法律があなた個人をを守ってくれるとは限らない。待っているだけじゃダメ。法律は、あなたが武器として持つべきものなんだから!
ブラック企業対策としての労働法を身に付ける
従業員は会社の言いなりになる必要もない?
従業員ですから、決められた仕事はきっちりこなす必要がある。これは当たり前。でも、何でも言いなりになればいいってもんでもないはずですよね?
社会には、「法律」という名のルールがある。万引きしたらキッパリ「犯罪!」と言えるのに、なぜブラック企業には何も言わないのか?まあ、立場とか収入とかの心配をすると、そうなるのもわかる。
そこに付け込んで好き放題やるブラック企業は許せない!最近では「社蓄」なんて言葉が流行ってますけど、ブラック企業を生み出してしまうのは、ルールを知らずに、「社蓄」に甘んじてしまう従業員にも非はあるような気がする。申し訳ないんですけど。
社風とか契約とかいろいろあるけど、法律を無視していいわけがない!やるべき仕事をきっちりやるのが従業員。そして、ルール違反を指摘し、正そうとするのが社会人ってもんじゃないの?
雇用契約なんて取引なんだからさ
雇用契約。「こんな条件で働きませんか?」に対して「いいですよ」というのが雇用契約。もっと言えば、取引みたいなもの。そう、雇用契約なんて、取引くらいに考えていいと思うんですよね。「奴隷宣告」じゃなくてさ。
だから、取引内容に不満があるなら、交渉するのもありだし、取引しないのもあり。ほら、本当に迷惑なお客さんを出入り禁止にするお店もありますよね?気に入らなければ、取引しなきゃいいんですよ!
日本人には、こういう精神が足りないなんてことも言われている。言われたとおりにすればいい。自己主張は悪だと。でも、そんなのは思い込み。実際、社会で生きていこうと思うなら、いろんな駆け引きとか、交渉とかを上手くこなさないといけないですよね?
だったらなぜ、最も大事な収入源を与えてくれる「会社」という化け物と駆け引きしないのか、交渉しないのか?ってことになるわけですよ。
サービス残業代は取り返せるのさ
サービス残業をしたら日記!メモ!これはちゃんとした証拠になる
「サービス残業なんて当たり前」と思っているあなた!貰えるはずのお金を貰っていないのにスルーしていいんですか!?サービス残業なんて、今の時代の悪しき流行語でしかないでしょうよ。
貰えるものは、取り返す!もちろん、待っていても払ってはもらえない。だから、ちゃんとした機関を通して支払い命令を出してもらう。このときには、証拠が必要になるわけですが、証拠って意外と簡単なものでいいらしいじゃないですか!
サービス残業をした日、時間、具体的な業務内容、誰の指示でやったか、などなど。こういうのを日記でもいいし、メモでもいいので残しておく。すると、これが強力な武器になるそうな。
「証拠」って聞くと刑事ドラマみたいに「ちゃんとした証拠」が必要になると思ってしまいがちだけど、こんなんでいいらしいですよ、証拠って。
サービス残業した分の残業代を取り返す
証拠があれば、労働基準法で定められている分の残業代をしっかり取り返すことができるそうな。残業代って、会社からすると高いんですよね。そりゃ、強欲な経営者や、危機的な会社は支払わないわけですよ。
ぶっちゃけ、個人からするとそんなことはどうでもいいと思いません?お金もらえなきゃ、働かないですよね?大抵の人は。
でも、貰えるはずのお金を貰えてない。そんなのおかしいっしょ!
だから、証拠をつきつけてサービス残業した分の残業代を取り返すのは大事なことなんですよ。でも、今すぐに戦うと、その会社にいづらくなる可能性が高い。
なら、辞めるときに「残業代払って下さい!証拠ならあります!」と戦えばいい。転職に不安があるなら、ここで手に入れたサービス残業代を元手に、次の職が見付かるまで生活したっていい。そんな戦略も考えられる。
拒否されたら、次の一手
その旨を、労働基準監督署に言います。すると、仲立ちして請求してくれるそうです。証拠があれば、こっちのもの。
法律破ってるほうが悪いんですもの。
友達に聞いたこんな話
その友達、ブラック企業を辞めようとしていた。すると、社長から「辞めんじゃねえ!」みたいに怒鳴られた。
すると、友達は、「今まで払われてない残業代、僕が請求したらどうなりますかね?」と社長に言った。
すると、社長は、急に態度が変わり、「頼む!辞めないでくれ!」と、土下座しながら言ったのだという。
ブラック企業の経営者は、「まともな手段に出られたらまずい!」と自覚があるってことでしょうか。
まあ、自覚があってもなくても、どっちが強いかは、法律が証明してくれますけどね。法律は、自分を守るために利用するものだと、どっかの本に書いてありましたよ。
「サービス残業」が常識化している謎
残業代は支払われて然るべきものである
やっぱね、残業代は支払われなきゃいけないものらしいですよ。だって、法律で決まっているんだもの。一部例外もあるそうですけど。
つまり、サービス残業を強要するブラック企業は
「法律違反」しているということです。ここに、決定的な弱点が見付かるわけですが。
僕が読んだ労働法の本には、こんな感じの記述がありました。
ブラック企業は、社会悪である。
要は、「ルール違反して試合しているようなクズが利益を得られる社会でいいのかよ!?あ??」というところです。
「ここを厳しく取り締まると潰れる会社が多いため、政府はそこまで干渉しない」という説もあった、気がする。
サービス残業を黙認しているサラリーマンって・・・
本来貰えるはずのお金をもらえないのに、文句も言わない。クズな経営者大事なお金を奪われているのに、文句も言わないで働くことが美徳だと思っている。
もしくは、怖くて何も言えないか。
僕は、そんなことは許さない。貰えるものは貰う。何としても。だって、競争社会でしょ?自分の身を自分で守らないでどうするんですかね?
あ、ちょっと熱くなってしまいました・・・。
セクハラ?パワハラ?有給休暇が取れない・・・etc
セクハラなんて許してはいけない!
好きならいいんですよ。体触られたりするの。同意の上なら問題ない。でも、そうじゃないならちゃんと訴えてもいい。言っても改善されないなら、しかるべき処置を取ったっていい。
だって、おかしいと思いません?例えば、電車の中で女性の体を触ったりしたら、即刻捕まりますよね?道端でそんなことしたら、ただの犯罪者ですよね?
そういう犯罪行為が、会社の中でだけ許されていいわけじゃない。そういうサービスを売りにしてるわけでもないでしょうし。
パワハラも同じ。道端で人のこと殴ったりしたら傷害罪で捕まる。会社の中だからって、そんなことが許されていいものか!言葉の暴力だって、場合によっては法律違反になりますし。
有給休暇は言うだけで取得できるそうな
穏やかじゃない話が続いてしまった・・・。失礼しました。
続いて、有給休暇の話。世の中には、有給休暇を取らせてくれない会社がなんと多いことか!これじゃ、何の為に有給もらってるんだかわかったもんじゃない。
でも、ご安心を。法律上では、有給休暇ってのは「有給取ります!」と言うだけで取れるらしいから。まあ、大事な時期とかに思いっ切り有給取るのは気が引けることもあるでしょうから、その辺は個人の裁量で。
自己都合で辞めてはいけない!
辞めたくて辞めるなら仕方ない。自己都合で。しかし、会社が「辞めろ!」と言ってきたときに、無理矢理自己都合退職に持っていかれてはいけない。会社都合は会社都合。ルール違反をするブラック企業では、ここでも抜かりなくルールを破る。
自己都合で辞めるのと会社都合で辞めるのとでは、失業保険の受け取りに大きな影響がある。
会社都合なら割と早く失業保険を受け取れるけど、自己都合なら3ヶ月くらい待たなきゃいけない。自己都合で辞めるのではなく、会社都合で辞めるのなら、あなた自身のために、断固として会社都合で辞めるべきなんですよね。
ブラック企業を撲滅するには、あなた一人が変わらないといけない
ブラック企業の現状を浮き彫りにし、撲滅していくには、あなたが変わらないといけないですよね。一人一人が変われば、次第に社会が変わっていく。言いなりにやるのはやめて、「社会ってのは、駆け引きの中で生きていく世界なんだ!」というのを知らないといけない。
いわゆる「イエスマン」は、奴隷的人材が欲しい会社には重宝されることでしょう。でも、労働は対等な立場で考えるべきなんだと僕は思う。従業員も、会社も、対等な立場に立ってこそ、ブラック企業という社会悪を撲滅できるんじゃないかと。
そのために、労働法がある。労働法を身に付ければ、「ブラック企業とこんなに戦えるのか!」と気付くことでしょう!
労働法を非常にわかりやすく、実践的に教えてくれる本!
この人が書いている本は、すっごくわかりやすい。それでいて、かなり実践的。社会を生き抜く為に、会社に搾取されない為に必要なこと、ブラック企業と戦うためのノウハウが実践的な形で紹介されている。
「今働いている会社がブラックだ!」とか「これから社会人になるけど、不安」という人には、是非とも読んでもらいたい一冊!
※仕事やめたいなら
・もう仕事辞めたい!辛い、逃げ出したい時のノウハウ