ブラック企業で働く若者が主人公の小説が爽快で面白かった

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「ちょっと今から仕事やめてくる」という小説。これ。

新卒でブラック企業に就職してしまい、地獄のような日々を送っている若者の物語。「入社して6ヶ月じゃ辞められない」とか「月曜は死にたくなる」とか、共感する人も多いであろう、この小説。

冒頭なんて、大抵のサラリーマンは共感しそうな内容がひたすら書かれていて、面白い。

「ちょっと今から仕事やめてくる」について

ブラック企業と若者の人生、命

この小説、主人公が人生を自ら終わらせようとする描写があります。この世の中、こんなことが珍しくないのが現状。

主人公のお母さんが「辞めていいんだよ」と軽く言う。そんなことを言える人、意外と少なくね?と感じる、世知がない世の中である。

謎の同級生との出会い

駅のホームで、謎の同級生(?)と再会し、そこから少しずつ元気になっていく主人公。この同級生の謎は、かなり終盤のほうで明らかに。

仕事を辞めた後のリアル

タイトルの通り、物語の終盤のほうで、主人公は仕事を辞めます。辞め方が、何とも爽快。

ただ「辞めてハッピー!」ってだけじゃなく、「何だかんだで、収入がないのは不安だ」と書いているところが、リアル。

僕は経験者なので、この辺のことはよくわかる。

退職時の争いに見るブラック企業の問題点と弱点

主人公が「今日で辞めます!」と言ったときに、上司が「訴えるからな!損害賠償請求するからな!」と言う場面がある。

これ、小説の中だけの話じゃなく、実際にこういうことを言う人がいるから厄介。

でも、現実問題、従業員の賠償責任を立証するのはかなり困難とのことなので、ビビる必要はないそうな。そもそも、故意じゃない限り、従業員の賠償責任は問えないそうな。

詐欺と一緒で、「故意にやった」というのを立証するのが、いかに困難か!

ついでに、主人公の「そちらだって、違法な労働させてましたよね?」と冷静に反論する場面。これは、是非とも身に付けておきたい武器。

この本のメッセージは?

辞めたいなら、辞めていいんだよ。命を終わらせてはいけないよ。仕事を辞めるのなんて、その人の自由なんだよ、ってところでしょうか。

ブラック企業に悩まされたときは、「職業選択の自由」と「労働基準法」を思い出したいところですね。

スラスラ読めるいい小説

単純な内容ながら、ストーリーがしっかりしていて引き込まれるし、そんなに長くないので、小説が苦手な人でもスラスラ読めること間違いなし!

メッセージ云々書きましたけど、単純に面白かったから紹介した次第。

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